自宅の庭に咲いた紫陽花を、母が持ってきてくれた。
この時期、各家の庭や、道端に紫陽花が咲き乱れていて、とてもきれいだ。梅雨時期に開花するだけあって、雨に濡れている姿も美しい。剪定して花瓶に飾るのもいいが、川原で群生している様のほうが自然で、いい。語源は、藍色が集まったものを意味する「集真藍(あづさあい/あづさい)」がなまったという説が有力のようだ。なぜ紫陽花と書いてアジサイと読むのか調べてみると、紫陽花という漢字はもともと唐の詩人白居易が、ライラック(紫丁香花)に付けた名で、平安時代の学者が誤ってアジサイにこの漢字をあてたことから広まったらしい。確かに紫陽花とライラック、似てなくもないが。
ちなみに『万葉集』では「味狭藍」「安治佐為」、『和名類聚抄』では「阿豆佐為」の字をあてて書かれている。花言葉は「辛抱強さ」だ。
実は最近、鮎釣りを始めた。もちろん釣りの腕はまだまだだが、初心者にも上級者にも共通していえること、それは「辛抱強く待つ」こと。(M)
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