先日、鳥海山の稲倉山荘に預けてある在庫を引取りに行ってきました。毎年、5月の山開き前に搬入し、１１月の閉山とともに引き取ることになっています。稲倉山荘は鳥海山の５合目にあるため、運送業者も配達してくれず、自分たちで行くしかないのです。鳥海ブルーラインの入口はすでに閉鎖、関係者しか入れないようになっていました。鳥海山の紅葉を堪能しながら、山道を登り、稲倉山荘につくと、気温もかなり低く、頂上付近はもう真っ白。
　在庫を回収し帰ろうとしたとき、遠くの方からこちらをジッと見つめている鳥に気がつきました。はっきりとは見えませんでしたが、この季節、あのような場所にいるのは、なんの鳥でしょう。寒々とした高原に佇む姿がとても凛々しく美しかったです。
　数日後、初霜の降りた朝、近くの川原を通りかかると、落葉で敷き詰められた地面から、真っ白な野菊が咲いていました。その様が高原のあの鳥のように凛々しかったので、会社に持ち帰り、飾ってみました。(M)