ミヤマスミレ(深山菫)
スミレ科
深山性のスミレで、赤紫色の濃淡はさまざま、
月山では、山麓から高木限界付近まで
大きなブナの足もとの小さな斜面ではミヤマスミレが鮮やかな赤紫色に燃え上がっている。ああ、何という艶やかさだ。そして何という静けさだ。ふとランボーの詩を思い出した。
消えましょ
手引きもなしに
かの雲の消ゆるあたりに
----清新にまもられて!
あかつきの光さす森にちりばう
露けさのすみれの花に埋もれて
ああ われは息絶えん哉?
     (堀口大學訳)
(本文より一部抜粋)

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