◆活動内容を評価

無明舎出版の環境活動が、国際規格ISO14001で要求していることを実現しているか、また、自舎で決めたルールや目標、計画をきちんと実行しているかをチェックするため、定期的に検証内部監査を行っています。
決められたことを実行していないなどの問題点が見つかったときは、皆で話し合ってその原因を追究し、改善をしています。

国際規格ISO14001で要求していること
 ISO14001は、環境保全に関する世界共通の規格として発行されたもので、簡単に言うと「企業や団体が環境保全に取り組みながら活動しているかどうかの評価基準」です。「14000シリーズ」は、環境保全に関する規格の総称で、「14001」「14004」「14010」など様々な規格があるが、審査の対象となっているのは「14001」だけ。
 ISO14001の大きな骨組みは、Plan(計画)、Do(実施・運用)、Check(点検・是正)、Action(見直し、改善)となっています。
 具体的には、以下のようなシステムを作ります。

Plan
  1. 自舎の環境方針を掲げる。
  2. 自舎の活動の中で、環境に大きな影響を与えているものを見つける。
  3. 自舎に関わる環境関連の法規制を調査する。
  4. 自舎の活動が環境に与えている影響を考え、環境目標を立てる。
  5. 環境目標を達成するための計画を立てる。
Do
  1. 計画を実行するための責任者、担当者を決める。
  2. 計画を実行していくために必要な能力を身につける。
  3. 舎内、舎外での情報伝達を確実に行う。(環境活動に関する苦情や意見などが、ちゃんと舎内に届くようにする)
  4. 計画がちゃんと実行されるために、きちんと管理する。
  5. 緊急事態に、環境への影響を最小限に抑えることができるように体制を整える。
Check
  1. 計画が実行されているか、法規制が遵守されているかなどを、定期的にチェックする。
  2. システムの中にうまくいっていない部分があったら、改善する。
  3. 自舎のシステムを総合的・客観的に評価するために、内部監査を行う。
Action
  • 舎長がシステム全体を見直す。
    その結果によって、環境方針を見直したり、環境目的を新たに掲げたり、計画を練り直したりする。
Plan
  • 見直しの結果を考慮して、新たに計画を立てる。

という具合に、半永久的にPlan−Do−Check−Actionを続けていくことで、年々システムの質が上がり、より良い活動ができるようになる…という仕組みです。

 ISO14001の規格を満たしているかどうかを、客観的に判断するのが審査会社です。無明舎出版では、ペリージョンソンレジストラー株式会社に、審査を依頼しています。

検証
 定期的に、以下の項目の検証を行っています。
1.目標達成度の検証
きちんと目標が達成できるように、実績値がこれよりも下回ったら問題があると判断する「基準値」を設定し、「基準値」をクリアしているか、このまま続けていけば目標が達成できるかどうかを、チェックしています。

2.計画の進捗状況の検証
舎員教育や内部監査、舎長による見直しなどの環境活動が、計画通りに行われているかをチェックしています。

3.関連する法規制遵守の検証
無明舎出版の活動に関わる法規制のうち、遵守しているかどうかを定期的に検証する必要があるのは「廃掃法」です。事業所系ゴミ収集業者と契約しているか、契約した業者が市から認可を得ているか、廃棄本をリサイクルしたときの「リサイクル管理票」がきちんと戻ってきているか、ということをチェックして記録に残しています。

内部監査
 無明舎出版の内部監査は、JACO(日本環境認証機構)でセミナーを受講し、「内部環境監査員」として認定を受けた富山が行っています。
 内部監査では主に、@ISO14001で要求していることを実行しているかどうか、A自舎で決めたルールを実行しているかどうか、をチェックします。それぞれの担当者への質問、現場の監査などを行い、改善したほうがいいと思われる点については、しっかり改善を行い、その最終チェックも富山が行います。


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