ずっと青空の日が続いて、こうも雨が降らないとすぐに不安になってしまうのだが、天気がいいと活動的になるのはまちがいないようだ。例年に比べても忙しい月になった。新刊が3点出て増刷も2点、本を出すのだけでアップアップで、1冊1冊の販促がおざなりになってしまった観も否めない。新聞の取材を受けたり、ひんぱんに打ち合わせがあったり、この月末も出版パーティーや結婚式が待っている。でも、お祝い事はいくつあってもうれしいね、この年になると。
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週末は相変わらず山行だが、参加している「山の学校」の活動スケジュールがこのところ若干不安定になっているので、ほとんど自分勝手に行動できる単独行か、気の合った友人と二人で出かけるケースが増えている。9月だけをとっても団体行動は一度もなし。真昼岳、八幡平(焼山)、姫神山(岩手)、胎蔵山(山形)、三ツ森山とほとんどが一人か二人。一人で登るのは気軽で、いつでも引き返せる安心感もあるのだが反面、難しい山にいけない、熊や事故が怖い、ペース配分が難しい……といったマイナス面もある。団体と個人のお互いのよさを組み合わせながら秋から冬の山を楽しみたい。
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先週、ちょっと変わった会に出てきた。十文字の居酒屋で毎月定期的に開かれている「蕎麦打ちの会」で、友人に誘われて出席。会員が勝手に蕎麦を打ち、その傍らで店のご主人のキノコ鍋や鹿刺しを食べ、最後に各打ち手の名前がついた蕎麦を賞味する、というなんだかよくわからない会だが、会費3千円は安い。本物の蕎麦屋さんから公務員まで出席者は多士済々で、誰も名刺交換したりしないのもいい。若い外国の男女も来ていた。蕎麦が好きで、自分で打ちたい人たちの親睦会なのだが、ウンチクも酷評も見栄っ張りもない、なかなか雰囲気のいい会で、次回も参加しようかな。
(あ) |