No.291
黒森山・またも転倒、暑さにバテバテ
[黒森山・御嶽山(763・751m・横手市・美郷町―2023年11月3日)]
 山形・月山森以来の1カ月ぶりの山行だ。横手にある黒森山と御嶽山の縦走往復だが、黒森山には坂上好陰の蝦夷征伐の軍勢が通ったという古道(史料的には問題があるが)があり、御嶽山山頂には延喜式に名を残した塩湯彦神社がある。どちらも歴史のある山だ。
 天気予報通り、25度を超える夏日のような暑さで、登り始めから汗が噴き出し水をがぶ飲み。ブナにはまだ紅葉が少し残っていたのは幸いだった。しかしこの時期にこの暑さとは、まったく地球はどうなっているのか不安にもなる。
 今回はほとんどの人が初対面、それはそれで楽しく、女性陣が圧倒的に多かったが、寄り道とおしゃべりとキノコ採りがメインの、かしましい山行になった。そのにぎやかさのせいかクマの気配を全く感じなかった。数年前、初冠雪の時期に、横手高校裏手から御嶽山に登った時は白い雪のいたるところにクマの足跡がついていて、「こりゃダメだ」と山行を中止したこともあった。ここはクマの多い山なのだ。

ブナ林がきれいだ

お花の授業も
 黒森山から登り始め、そこから下って、御嶽山に入り山頂でランチ、また来たコースを帰ってくる。縦走といってもわずか4・6キロぐらいの歩行距離で、高低差もさしてない。油断があったのかもしれないが、黒森山の山頂横で転倒してしまった。木の根っこか小石に躓いて、「あっ転んじゃうな、でも左足でたたらを踏んで、なるべく危険のない平地を選んで転ぼう」と、冷静に考えながら崩れ落ちてしまった。頭の中の左足は全く動かず、頭のなかはスローモーション、肉体は直線行動で、その頭と体の「時間差」が不思議だった。ケガはしなかったが、前回の月山森でも転倒で怪我をしている。大きな課題が残った感じだ。

 汗まみれになって下山後、「あったか山」温泉へ。家に帰って、ビールを飲んで、すぐに寝てしまった。山の強敵は暑さだ、そのことを再認識した山行だった。

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