No.285
毛無山・二時間歩けばもう十分
[毛無山(438m・男鹿市―2023年4月2日)]
 このところずっといい天気が続いている。今日は五社堂側から登る毛無山登山。いつもの3G(3人のジジイ)メンバーだ。
 週に1回、山行があると少なくともその前後も含めて3日間は張り詰めた、達成感のある、充実した精神状態が約束される。山行の前日は朝から用具の準備や食料の買い出しなどで半日つぶれる。さらに山行の翌日は丸一日、心地よい疲労と筋肉痛が心の平安をもたらしてくれる。すぐそばにある、身近な森の中に分け入って、汗をかいて、新鮮な空気を吸って、バカ話をしながら動植物の世界にお邪魔してくるだけなのだが、もうこの時間がないと1カ月がとてつもなく長く感じられるようになってしまった。
 近場の男鹿なので事務所前出発は8時半。山歩きは楽しみだが早起きは苦手なので、これは助かる。朝方に生活を切り変えようとトライしたことも何度かあったが、やっぱりいつも失敗、頭がさえ、いろんなことがクリアーになるのは午後遅くからなのだ。登る前に「鬼の洗濯岩」と言われる海岸に出て、その隆起したという階段状の地層の上を歩いてみた。引き潮の時間帯だけに姿を現す場所だ。
 天気もいいが体調もいい。黙々と登ってもほとんど疲れを感じない。さして運動はしていないのだが、毎日の散歩がそれなりの体調維持効果の役割を果たしているのだろうか。

鬼の洗濯板を歩く

春の山をゆく
 2時間ほど登り続けるとA長老とSシャフの姿が見えなくなった。調子よく先頭で黙々と歩きつづけ、2人を置いてきぼりにしたようだ。後続を待つために真山・本山方向へ迂回する標識の場所で一休み。そこへ登ってきた2人の女性に「もう帰るので、すぐに引き返すように」といわれる。後続の2人からの伝言だそうだ。
 あわてて戻ることにした。今日の山行は山頂に立つことでなく、なんとなく2時間ほど歩いたら、そこで帰ろう、という口約束だったのだ。そうかもう2時間以上歩いていたのか。
 戻った場所でランチ。このあたりから腹の調子が悪くなり、都合3回、キジ打ちをする羽目になった。なにが悪かったのだろう。それにしても1回の山行で3回もキジ打ちするなんて初めての経験だ。環境にやさしい自然に還るトレペを持って行って、よかった。

 温泉は天王地区にある「くらら」。いつも混んでいて、客層も荒っぽい、と評判はあまりよくない。でもこのへんには本当にいい温泉がない。 

 キジ打ち、みんな元気なし、やたらと休憩をとる。風呂道具忘れる。

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