No.283
高尾山・幸い筋力はまだ落ちてないようだ
[高尾山(383m・秋田市雄和――2023年3月12日)]
 前回の男鹿真山は1月13日、ちょうど2か月ぶりの山行だ。この2カ月の間、3回ほど計画はあったのだが悪天候や、相手の不都合、私の腰痛などで中止になった。天気は上々で、山歩きには絶好の「暑くない晴れ」だ。元バイオファームの建物(もうすっかり解体されてなくなっていた)からスタート。いつもならここからスノーシューを履いて登り始めるのだが、雪はまったくない。コンクリート舗装された道路を登山靴で歩くのは、あまり気持ちのいいものではない。
 途中からはさすがに雪が深くなったので、かんじきをはく。スノーシューに慣れ切っているので、かんじきをはくのは久しぶりだ。不安通り、紐がゆるくてうまく歩けない。猛反省だ。
 山頂まで2時間ちょっと。神社から上の石階段はけっこう急峻で、雪がなくても難儀する場所だ。まだ腰痛が完治してない。そのあたりが不安だったが、幸いまだ体力は残っていた。思ったよりも苦労せず駆け登ることができた。山頂の神社の中でランチ。風もなく、寒くもなく、静かで、豊かな自然の中の時間が過ぎていく。

バッケがもう咲き出している

山頂にて

 雪に隠れていた動物のフンがいたるところ顔を出して、木々から落ちた葉っぱや実生が雪面に美しいアブストラクトな模様を描き出している。
 往復3時間半ほどの山歩きだが、汗をかくのがこんなに気持ちいいものとは。やっぱり山はいいね。こんな感じの山歩きが週に一回あれば最高だが、一緒に行く人の都合もある。何かいい方法はないものだろうか。今日はSシェフ、長老Aのいつもの男3人連れ。しばらくはこの3人での山行が続きそうだ。それにしても長老Aは80歳を超え、最近、放射線によるがん治療を終えたばかり。このアグレッシブな活力には恐れ入る。

 温泉は雄和ふるさと温泉「ユアシス」。源泉100パーセントの茶色く濁った温泉で、浴場はひとつ、露天風呂もない。それでも地元の人と思われる人たちでいっぱいだ。町民の憩いの場になっているのだろう。

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