No.223
さあ本格的な冬山登山だ
[太平山中岳(秋田市 952m 2020年1月26日)]
 冬の間は「登山」という言葉を使えるような山にはほとんど行かない。スノーハイキング(低山徘徊)が中心だ。でもこの中岳は本格的雪山登山といっていいだろう。といっても途中の山道には雪がほとんどない。女人堂の手前あたりからようやく雪道になる。日曜日ということもあるが、ここはとにかく登山者が多い。ひっきりなしに人と会う場所で、それが煩わしいと嫌う人もいる。秋田市の人が多いのだろう。高齢者や単独行が多いのもこの山の特徴だ。毎日登る常連さんがたくさんいて、その人たちが雪道をラッセルし、手軽に誰でもが長くつで登れるような登山道を作り上げてくれている。
 今日は30代の若い女性もいた。3度ほど目にしたので「あれっ」と思ったのだが、それも当然、トレランのトレーニング中だった。金山滝登山口から女人堂まで2往復するのだという。
 天気は快晴、無風なのがうれしいが、雪がないというのは何とも寂しい。前岳山頂までは2時間10分、そこから中岳まではスパイク長靴のツボ足で1時間10分。合計3時間20分で山頂到着。

雪は例年の半分もない

ランチは山頂で
 山頂小屋は例年雪に埋まって見えないのだが、今年はちゃんと全体が見え、小屋の中には人が入って休んでいたのには驚いた。この小屋の高さから想像すると例年より3メートルは積雪が少ない。
 なんだか春の山に登っている感じで調子が狂う。
 ランチは山頂の一角で。この狭い場所に20人ほどの登山客がひしめいているので場所取りも大変だ。それにしても中岳の山頂からの眺望はすばらしい。青空と雪とはるか彼方の山々のおりなす光景はもしかすると秋田の冬山のトップクラスの景観かもしれない。
 下りは2時間ちょっと。登りも下りも年々きつく、長く感じてしまうようになった。なかなかふもとまでたどり着かない。往復6時間近くかかって下山。もしかすると明日あたり筋肉痛かも。

 温泉は「ザブーン」。この頃は河辺の「ユフォーレ」に毎日のようにトレーニングで通っていて、終わると温泉に入るのが日課。そのためかひたすら温泉に入るのが面倒くさく感じてしまった。いや、ここ数か月では一番きつい本格的冬山登山なので、そのハードさが倦怠感を生んでいるのかもしれない。

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