No.201
今年も「お山掛け」で一人前になる
[男鹿三山(男鹿市・本山715m・2019年4月21日)]
 1週間前の4月14日にも岩谷山に登っている。この欄に書かなかったのは迂闊にもカメラをもっていかなかったから。天気も良く1時間半弱で下山できたため、登山というよりはちょっとしたトレーニング程度だった。まあいいや、こんなこともある。
 今日は男鹿三山だ。この三山縦走を「お山がけ」という。三山とは真山、本山、毛無山のこと。この3つに順くりに登るのがお山かけなのだが、真山の山頂というのは一番低い場所にあるが、ちょっとわかりにくい。だからここは通り過ぎてしまう。あとの二つの山頂には自衛隊基地がある。だから山頂には立てないので、お参りする神社としては本山横にある中宮だ。でもここもやぶの中。道なきやぶをかき分けて赤い鳥居が顔を出す。
 ここにお参りして「お山がけ」完遂ということになる。この男鹿の山域はずっと海を見ながらの登山になるので景観的にはすばらしいケーションなのだが、山域も広大でピストンしても20キロ余を歩くコ勘定になる。クマがいないので笛を慣らし続ける必要がないのもアドバンテージだ。
 真山神社駐車場を出発、真山を経て本山のある自衛隊基地前まで行き、中宮の神社のあるやぶの中に分け入って参拝する。お山がけしてようやく一人前、とこの周辺の人は言うので、我々もようやく一人前になった。
下山は長楽寺に降りるのだが、こちらに1台の車を止めてある。五社堂のある山の斜面にはカタクリが咲き誇っていた。

やぶの中を中宮鳥居到着

これが岩場用登山靴
 行きと帰りに2台車を配置していると、ずっと違った風景の中を歩けるのはうれしい。
 天気は良好で5時間ほど歩いて、今年も無事「お山かけ」終了。
 車の運転も担当だったので、そちらのほうの気も使わなければならないので、けっこう疲れるが、年一回のお山かけは外せない。
 今回の山行では持っている中で一番頑丈な上級用登山靴を履いてみた。普段は太平山奥宮登山のときにしか使用しない。岩場の多い山用である。男鹿の登山道は整地されて歩きやすい道なのだが、来週29日にある鳥海山(払川ルート)のために、岩場用靴に慣れておこうという算段だ。思ったほどの負荷はなく快調に歩けたのが収穫だ。
 温泉は天王にある「くらら」。毎回、客層が悪いとブータレている温泉だが、今日はまるで雰囲気が違って、あれ、こんな温泉だっけ、と不可思議な気分に。「ここは前の女湯が男湯に代わったもの」とSシェフから説明を受けてようやく納得。露天風呂も広くて清潔で、浴槽の種類も広さも前の男湯とは違っていた。男湯と女湯の作りが違う温泉というのも珍しい。

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