No.199
西山三山縦走は骨が折れる
[姫神山(大仙市大曲・388m・2019年3月17日)]
 今日はSシェフと2人で大曲の西山3山(姫神山・神宮寺岳・伊豆山)を縦走。今年の冬は雪が少ない。それでも毎週のように雪を求めてスノーシューで近隣の山を歩いている。でもちょっぴりスノーシューのハイキングにも飽きてきた。雪が少ないのでイライラすることが多くなったせいである。ツボ足で登れる山に行きたい、とSシェフにリクエストしたら、スパイク長靴で登れる大曲の西山三山に行くことが決まった。春の山を存分に楽しみたい。
 最初は最高峰の姫神山。登って下りてきて2時間半のコースだが、県内随一と言っていい急坂を40分以上這い登らなければならない。いきなりの急坂コースで、これが「ばっけ杉」まで続くのだから厄介だ。私たちは勝手にここを「杖いらず坂」と呼んでいる。初めてここを登った時、「ストックはいりません。斜度がきついのでストックは役に立たないから」とこの山の主であるMさんに言われたことがあるからだ。この坂だけでも体力は十分消耗してしまう。こと姫神だけに限って言えば、ほとんど平坦なところのないハードな山だ。どうにか放送局の電波塔のある山頂まで登り、急いで下山して、最初の登り口まで下りてきた。ここからさらに今度は向かいの登り口を登り始めて、神宮寺岳まで登る。ここも最初の登りは急坂で、まともな登山道のない坂を直登する。一時間ほどで神宮寺岳山頂へ。そこから踵を返し伊豆山まで縦走し、そこでランチをとる。

神宮寺岳山頂ではボンデン受け入れ
部隊が食事中

姫神岳の途中にある「ばっけ杉」
 楽だなあと思えるのはこの伊豆山からの下山コースだけ、というハードな山行である。約5時間でこの縦走を無事終了、もう足腰はがくがくだった。ちょうどボンデン祭りとかち合って神宮寺岳山頂では祭事の準備をする人たちが昼を取っていた。
 山中はずっと名残り雪がチラチラと舞っていてかなり冷え込んだが、マンサクの花だけはけなげではかない黄色い花を咲かせていた。
 眼下には広大な大曲の市街が眺望でき、蛇のようにのたくる雄物川や玉川も一望できる。眺望は一等なのだが、ここはとにかく急坂が多すぎる。さらに三山はそれぞれ特徴があり、独立峰のようなもの。縦走路のようなしゃれた道があるわけでない。いきおい、アップダウンを繰り返しながら辛抱強く三つの山を登る必要がある。
 温泉はかみおか温泉「嶽の湯」。浴槽も広いし、露天風呂もある。そんなに混んでもいない。印象はいい。とにかく山で冷え切った身体をじっくりと温めることに専念した。

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