No.173
本格的雪山登山……気分
[岩谷山(366m・秋田市岩見三内・2018年2月18日)]
 このところずっと一と月に1回の割合の山行が続いている。時間がないわけではないのだが、なんだか余裕がない。小さな用事が小出しに襲ってくる。朝早く起きるのが苦手なこともあって「逃げている」気配も無きにしも非ずだ。
 今日は思い切って2日前に山行を決意、市内の近場のユフォーレにある横の山だ。小さな山だが山容はきれいで、昔は「三内富士」と呼ばれていたこともあるそうだ。
 前日は一晩中、風が咆哮して眠られなかった。起きたら青空が広がる穏やかな朝だ。今日の天気予報は「曇りのち雪」らしいが、今のところは絶好の山日和だ。かんじきに長くつ、リュックもいつもより小さいタウン用、それで大丈夫だろう。とはいっても山中では何があるかわからない。やはり厚手の防寒具は必要かな。厚手の防寒具は少し歩くと汗ばむほど高性能で、これがアダとなって実に使いにくい。汗をかくと身体は急速に冷える。体温調整が難しい。
 この山はハイキングというには急坂の連続だ。スノーシューではなくかんじき(アルミ製)にしたのはそのためだ。
 1時間半で山頂に到達。距離は短いがちょっぴり本格的な冬山登山をした気分になる。風が強く気温も低かったが山頂で飲んだ熱いお湯がきいた。身震いする寒さは襲ってこない。最近買ったばかりのテルモス製魔法瓶(サーモボトル)を持って行ったのも正解だった。熱いお湯があれば吹雪の山頂でも大丈夫。一杯の熱いお湯の効果たるや驚くほど。それにしても昔に比べると魔法瓶の保温性は飛躍的に向上している。あんな山の中でも温度は保たれたまま。科学の力もすごい。

魔法瓶の威力は抜群

これがユフォーレのラーメン
 下りは40分。登山口にあるユフォーレが公募して主催する「長くつ登山」も開かれる予定だったが、風が強く3合目で引き返したようだ。山頂でランチをしなかったのは寒いからだが、せっかくなのでユフォーレの食堂でたまにはうまいものを食べよう、との魂胆から。暖かい部屋でリラックスして食べるラーメンは、チョー贅沢なランチだった。
 温泉は当然ユフォーレ。このところ登山後の温泉の湯冷めがひどく、せっかく温泉に入っても、夜にはキンキンに体が冷え、自宅風呂に入りなおさなければならない。頭にくる。リーダーのSシェフに言わせれば、身体の芯から温めていないからで、腰湯(半身浴)がいい、と勧められた。今度やってみよう。だいぶ温泉には慣れたとはいっても、いまだに「烏の行水」であることに変わりはない。

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