No.161
雨の「庄内アルプス」最高峰へ
[荒倉山(305m・鶴岡市加茂――2017年4月9日)]
 山行のため3週連続で早起き、車で庄内へ。こんなことは珍しい。秋田側(モモヒキーズ)の山行予定がなかったせいもあるが、今年から引き受けることになった町内会役員(副会長)のため山行日程をいろいろと変更せざる得ない状況になったためもある。
 そんなわけで庄内なのだ。ここだと土日にこだわらずとも友人のSカメラマンがこちらの都合に合わせて同行してくれる。
 今日は庄内の人たちが「庄内アルプス連峰」と呼ぶ日本海沿いに隆起した荒倉山。由良海岸というか、鶴岡市大山の南西に位置し、あの有名なあのクラゲ水族館のあるあたりだ。
 先日登った八森山、高館山とも連なった山で標高は305m。縦走も可能なこの小連峰の最高峰が荒倉山だ。昔からの信仰の霊山で、いたるところに神社が立っている。なるほど神の宿る荘厳な森であることが、雨にけぶる杉木立の合間から空気感で漂ってくる。

こんな雨の山道

途中にあった巨大なアガリコ
 あいにくの雨、階段は落ち葉でツルツルだ。かなり慎重に歩を進めないと滑って大けがの恐れがある。足もとにばかり気が行って景色を楽しむ余裕はない。それにけっこう急坂階段だ。登山道とは比べ物にならないほど歩きづらい。雨に濡れながら、足元だけに注意を払い、登ること1時間半。ようやく山頂へ。
 雨にもかかわらず、かなり汗をかいた。山頂でランチは無理なので、急いで下山。身体が冷え切っている。
 急いで山を下りて昼は7号線沿いにある「大松庵」で蕎麦。ここの蕎麦は東北で一番うまい。
 人心地ついて、温泉は湯野浜温泉まで出張り、「龍の湯」。高級温泉旅館なのに日帰り温泉も630円でOKという珍しい旅館だ。いつもは公衆浴場や道の駅温泉が定番なので、こんな高級旅館の館内に入ることすらない。山帰りに入る温泉では、もしかすると最高峰の温泉かもしれない。それでもやはり山形の温泉は「ぬるい」。熱い湯が苦手な私が言うのだから間違いない。なんだかいつも山形では身体の芯まで温まらず欲求不満になってしまう。

backnumber  ◆ Topへ