No.128
「お山掛け」で一人前の大人になる
[男鹿三山(715m・男鹿市――2016年4月10日)]
 今日の山行は男鹿三山「お山かけ」。「お山かけ」というのは真山(567m)、本山(715m)、毛無山(677m)の三山を走破して、一人前の大人になる、という地元の行事から来た言葉だ。
 三つの山を縦走するので行と帰りの場所が違う。半分の車を下山地点の長楽寺に駐車し、あとの半分で登山口の真山神社へ移動。長楽寺から真山神社までは車で15分はゆうにかかる。三山走破のトータル距離は10キロ以上になるのだ。去年だったか、埼玉県庁の市民ランナー川内選手がこのコースを一時間ちょっとで走破したことで話題になった。そのせいもあるのか最近はよくトレイルラン・トレーニング中の若者たちを見かける。
 今回の山行にはいつものモモヒキーズの年寄メンバーのほかに20代の女性2名も参加。ヨレヨレ・オヤジたちのテンションもいつもより高めだ。
 観光客も多い真山神社を出発すると、最初の真山まではずっと登りが続く。この登りの1時間半が男鹿三山のハイライトかもしれない。 
 平坦でどこが頂上かよくわからない真山にたどり着くと、ここからは登りよりも平坦な道が多くなり、ぐっと楽になる。
 本山には自衛隊のレーダー基地があるため、その周辺は立ち入り禁止。すぐ横の赤神社までやぶ道をかき分けて登り、本山は登頂というのが約束だ。

春の山は気持ちがいい

五社堂で記念写真
 本山のある自衛隊道路脇で昼食。どこにでもある国道沿いの道路脇で食事をしているようでなんとも無粋だ。
昼食後は、やはりレーダーがあって立ち入れない毛無山をすぐ横にみながら、ひたすら五社堂目指して下山することになる。
 下山には花スポットが多く待っている。カタクリは満開だったが、フクジュソウは影が見えず(終わったのか)、シラネアオイはまだ早かった。
 五社堂まで着くと観光客でいっぱい。カタクリが目当ての人たちだ。ゆっくりと五時間半かけて三山踏破。無事に大人になって帰ってきた。

 温泉は天王温泉「くらら」。いつも満杯で客のマナーもお世辞にもいいとは言えない温泉だ。男鹿もそうだが、やはり海沿いにある温泉地は気性の荒い人たちが多いせいなのだろうか。露天風呂も子供たちが占有、泳ぐは潜るは、やりたい放題。大人がだらしないと子供も似るのは当然だ。

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