60. 2017年12月10日 熊鍋
 クマを追う写真家・加藤明美さんから「知り合いの猟師がツキノワグマを仕留めた。これから解体作業をするので見学にこないか」と連絡があり、行ってきた。動物の解体を見るの自体が初めてなので、気持ち悪くなって吐いてしまわないか心配だったが、意外と平気だった。皮を剥ぎ、内臓を取り出し、肉を切り分ける。猟師たちは慣れた手つきで淡々と作業をこなし、3時間かけて終了。切り分けた肉は解体に立ち会った全員で均等に分けるのが習わしで、見学していただけの私も大量の熊肉をいただいた。解体後は熊鍋を囲んでの宴会が始まった。熊鍋といっても、下ごしらえなどはなく、肉をそのまま鍋にいれ、味噌と醤油で味付けしたシンプルな猟師料理。ツキノワグマはヒグマとちがい、魚や肉を食べないため、匂いはほとんどない。肉も柔らかい。が、やはり、慣れていないせいか、おいしい、また食べたいとはならなかった。ちなみに毛皮は、昔は高く売れたのだそうだが、今は需要がなく綺麗に畳んでゴミ袋に入っていた。
(M)