バラ
NO.2バラは赤がいい
<2014年4月21日>
 花の知識はほとんどない。花といわれて真っ先に思いつくのはバラぐらいのもの。小さい頃何度も歌ったことのある「バラが咲いた」という唄の影響だろうか。しかし、覚えているのは前半部分の「バラが咲いた バラが咲いた まっかなバラが 淋しかった僕の庭に バラが咲いた」だけ。後半はメロディーすら思い出せない。この前半の8小節だけは強烈なインパクトがあった。
 この曲は1966年、マイク眞木が歌ったフォークソングだ。歌詞も2番まであり、その2番は「バラが散った バラが散った」ではじまり「僕の庭は前のように淋しくなった」。「咲いた」と歌った記憶はあるが「散った」と歌った記憶はない。調べてみると、NHKのテレビ・ラジオ番組『みんなのうた』で放送されたとき、2番の歌詞の「散った」はなぜか歌われていなかった。「みんなのうた」版でこのヒット曲を知った世代なので、なじみがなかったのだろうか。

 机の前のバラは三本。黄色、ピンク、赤。実はこのバラたち、私が買ったものではない。事務所隣に住む母親からお裾分けにもらったものだ。連載2回目にして「自分で花を買う」という鉄則をやぶってしまった。どのバラも美しいが、目を引くのはやっぱり赤。2009年、サントリーがそれまで不可能とされてきた「青いバラ」の開発に成功し話題になった。でも青いバラって、どうなんだろう。バラは赤が一番しっくりくる。美しいというより妖艶で、どこか危険な雰囲気を感じさせるのがいい。(M)

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