●2002年大回顧
 例年通り、10大ニュースで昨年を振り返ってみたいと思ったのですが、とても順位をつけるような大事はないのでアトランダムに旧年回顧を綴ってみます。
 やはり昨年最も大きかったことは「創立30周年」ではないかと思います。よくもまあ続いたものだ、というのが当事者の正直な感想です。その記念出版として『北前船』『奥州街道』『舎史ものがたり』と3冊の記念本を出しました(『舎史ものがたり』は1月20日発売にずれこみましたが)。お読みいただければ幸いです。
 一昨年初めて年商目標の大台を突破し狂喜したのですが、昨年も同じく2期連続で大台を突破、この不況の世の中では少しは胸をはってもいいかもしれません。
 この2つが会社としては特筆すべき出来事でした。
 前半はまあまあ、後半は『北前船』や『奥州街道』の大型本ヒットでいくらか持ち直したものの、全体としては本の売れ行きは低調でした。なのに法人税だけは過去最高で、これは資金計画を見誤った舎主の責任が大きいと思います。今年からは小さいながら東京事務所を開設する計画です。資金繰りにはもっと慎重で柔軟な対応が必要になってくるでしょう。税理士とこまめに打ち合わせながら資金計画を立てていきたいと思っています。
 昨年6月には渡部七郎が、舎はじめての定年退職者となり退職金を支払いました。渡部はいまも嘱託として勤務していますが、55歳退職、60歳まで嘱託契約、という舎規定の初適用者です。ほんとうに無明舎は高齢化まっしぐらです。
 3年がかりのプロジェクトである『秋田のことばCD−RM』も今年4月刊行にはギリギリ間に合いそうですが、最後まで担当者の危機意識の欠如で問題を残したまま年末まであたふたしてしまいました。反省点です。
 個人的にはよく海外旅行をした年でした。舎員旅行は台湾でしたが、それ以外に安倍はニューヨーク・サンパウロ・パリ、鐙はアイルランド・ソウル、柴田にいたってはオーストラリア・イギリス・ヨーロッパ各地と、まさに海外ラッシュでした。
 良いことと悪いことが文字通り「あざなえる縄のごとく」めまぐるしい1年でしたが、今年は出版点数の増加が予測でき、忙しい年になるのは確実のようです。健康で悔いのない1年を過ごしたいと、舎員一同、年頭に誓い合いました。


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