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.終わりに――時間は早いのか遅いのか
 今年のGW(ゴールデンウイーク)は庄内地方に遊んできた。大阪から来た山歩きグループと一緒に鳥海山の里山をのんびりハイキング。花や鳥を見、おしゃべりや撮影がメーンのダラダラ旅で、山中にある施設に泊まりながら4泊5日の山歩き三昧。
去年も同じメンバーでこの催しに参加した。だから大阪グループとは1年ぶりの再会だが、去年の思い出ははるかかなた、ずっと遠い昔の出来事に感じられ、数年ぶりに会った「なつかしさ」さえ感じてしまった。このフシギな時間感覚は、なんなんだろう。
 「年をとると時間が早く過ぎる」――とは誰もが言うことだ。私自身も確かに「1週間が過ぎるのは異状に早い」という実感がある。毎週金曜日、その週に起きたことを文章にまとめHP(ホームページ)に更新する。さらに締め切りのある原稿を書き、印刷所や著者にゲラや原稿を送り返す。これらはすべて金曜日の仕事だ。そんな金曜日が来るたび、「えッ、2、3日前に金曜日が来たばかりじゃないか」と、ここ数年、決まって思うようになった。土日は山に出かけてしまうので、大げさにいえば「1週間は月曜と金曜日の2日間しかない」ようにすら感じてしまうほどである。
 その一方、GWの恒例行事ではないが、1年前のことははるか昔の出来事で、そのデティールを思い出すのはまったく困難である。1週間があっという間に過ぎてしまうことと、1年前のことがほぼ思い出せないほど昔に感じてしまうこの時間感覚は、同じ老化という幹から出た枝葉なのだろうか。
 なにはともあれ、こんな時間感覚(老化?)と戦いながら毎週、一度の休載もなく原稿を書くことができた。これは健康だったからだろう。そして、どうにかゴール(目的地)にたどり着いたのは、ひとえにノーテンキな身辺雑記を自由に書かせてくれた北鹿新聞の方々の「見えない手」によるものだ。最後までお付き合いいただいた読者諸姉兄に感謝したい。機会があれば、またどこかでお会いしましょう。長い間、ありがとうございました。
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