んだんだ劇場2012年5月号 vol.160

No71−「春の嵐」−

ものすごい春の嵐でしたね

4月1日 自分自身ではけっこう深刻なのだが、お酒が飲めなくなった。慶賀ではないか、という人もいるが、いやこれがそう単純ではない。夜の時間を持て余す。旅(出張)がめっきり少なくなったのも、このことと関連がある。酒を飲まない旅の夜は本を読んで過ごすしかない。本を読むだけなら旅先より家のほうが環境は整っている。枕も身に慣れてるし、ずっとリラックスできる。家に圧倒的なアドヴァンテージがあるから、わざわざ旅先で寝付けない苦しさを味わいにいく必要はない。酒とともに食べたいと思う料理の選択肢も狭くなったなあ。老化がはじまっているのだろうか。

4月2日 散歩の途中、アウトドア用の度付きメガネ(くもり止め加工)と春のジャケットを衝動買いしてしまった。よくよく考えると、しばらくぶりにお金を使った。旅に出たり、外で飲んだり、ネットで本を買ったり、事務所に食品備蓄をしたりするのは、実は会社の「経費」のことが多い。自分の財布を痛める機会が少ない、といえばうらやましがられるか。個人的にはエンゲル係数も下がる一方だし、外飲みもしない。旅の機会もめっきり少ない。イヤイヤだから、お金を使いたくなったわけではない。ショッピングというのはただの「浪費」ではない。もっと創造的な何かではないのか、とふと思った。衝動買いの後は、よかったのかどうか悩むことも多いのだが、消費した分の穴を埋める「特別なエンネルギ―」のようなものが身体に充満する(ような気もする)。

4月3日 ipodにいれた落語をまた聴きだした。寝る前に布団の中で聴くのだが久しぶりに声を出して大笑してしまった。一人、寝室で笑い転げるなんて初体験といっていい。聴いたのは志の輔の古典「八五郎出世」と創作「みどりの窓口」の2本。創作のほうは何度も聴いているのに、それでもおかしくって、のたうちまわった。志の輔の創作落語は他の追随を許さない。ぶっちぎりである。同じ噺でも聴くたびに可笑しいのだから、すごい。近所のレンタル屋で落語のCDをたっぷり借り、今日はipodにインポート。これから夜が楽しくなりそう。それにしても志の輔落語で知ったのだが、海にいるウニの数え方は1坪2坪、はじめて知ったなあ。

4月4日 風速40メートルの嵐って、わが生涯最大の経験、かな。新聞によると戦後何番目かの大あらしだったのことで、これ以上のものもあったらしいが、経験上は今回が一番怖かった。3・11の後ということもあるんだろうな。寝室の場所が風の通り道に面していて、前は数年前までダダ広い田んぼだったから、ちょっとした風でも耳元には大音響のように響渡る。が、昨夜の「春の嵐」はそんなレヴェルではなかった。稲妻の頻度もすさまじく、まったく眠られない。屋根が吹き飛ばされる恐怖と、近くの大学病院付近を走り回る車のサイレンの音で、いやおうなく3・11の日を思い起こした。ボリュームを上げて落語を聴いて、眠られぬ一夜を過ごしたのだが、ちっとも笑えなかった。朝になってもまだ不気味な嵐は吹き続けた。

4月5日 「全訳遠野物語」の増刷ができてきた。これが売れ残るとせっかくの増刷も逆に大きなリスクに早変わりしてしまう。そこで「営業」が必要になった。なぜか小生が遠野市に出張、営業してくることに。取次からの報告によれば、書店よりお土産屋さんで売れ行きがいいのだそうだ。しかし営業なんて創業当時を除けば未経験、大丈夫かジブン。秋田市から遠野市はかなり遠いイメージがあるが、それは盛岡経由の距離感のため。横手、北上経由だとそう遠いかんじはしない。でも遠野まで行くと釜石や気仙沼はすぐそばだ。やっぱり遠いか。

4月6日 同じ敷地の中に自宅と事務所がある。そのためもあるのだろうが、四季を通じて仕事以外の雑用がけっこうある。窓のガラス磨きや草むしり、垣根や落ち葉や雪の処理、駐車場や排水溝の修理から屋根や壁面の補修……。家と仕事場の明確な区別があるわけでないから常に両方を視野に入れ区別しないで作業が必要になる。経理上、事務所や倉庫を家側から無料で「借りている」関係だ。こうした雑用のためシルバー人材センターや時々のアルバイトでしのいでいるのだが、毎回やる人が違うと効率ははなはだ悪い。専用のパートの人が欲しい。誰かいい人いないかなあ。


初めての119番

4月7日 煙草は30年前にやめた。人並みに「何度も禁煙体験」はしたが、最終的にやめられたコツは「最初の1本を吸わない」と決めたこと。このコツは結構気に入って吹聴しているのだが、昨日読んだ本の中に、あの医師にして歌人の斎藤茂吉が「火のついた煙草は口にしない」という簡単な方法で禁煙に成功した逸話が紹介されていた。これは山村修『禁煙の愉しみ』という本に書いてあったこと。この本は洋泉社、新潮OH!文庫を経て最近朝日文庫で再刊されたもの。もう死んでしまったが山村修の本はどれもみな面白いが、個人的には『気晴らしの発見』が一番好き。

4月8日 今年に入って初めてといっていい本格的な山登り。といっても小生のような初心者にとっては、というエクスキューズ付きだが。近所の太平山中岳に金山滝から登頂。けっこう疲れた。出発前の朝一番でこの欄を書いていく予定だったが、パソコンに@pod用のアイチューンを入れたことと関係あると思うのだが、急にパソコンの動作が不安定になった。ローマ字入力ができなくなり、頻繁に勝手にひらがな入力になってしまう。どこが悪いんだろう。良いことがあれば決まって悪いことが裏側にひっついてくる。

4月9日 昨夜11時半ごろ事件があって、人生で初めての119番。寝ていたら音のない雷のような大きな閃光が2回。外を見るとそばの電線から火花が散っていた。すぐにサイレンを鳴らして消防車からパトカー、新聞記者までがかけつけた。それから2時間半、簡単な消火作業と東北電力の電線張り替え作業が終わるまで、外に立ち続けた。寝たのは2時過ぎだ。先日の暴走低気圧の影響で塩が電線についてショートしているのだそうだ。「電線塩害」である。全国各地で起きている現象ときいて少し安心したが、いろんなところが老朽化している。まだまだヘンな事件が身辺に起きそうな、悪い予感がする。それにしてもこんなことで119番とは。なんだかまだドキドキしている。

4月10日 筋肉痛がひどい。2階への階段が遠い。太平山・中岳が効いた。トレーニングのつもりだった今年の数々の冬山登山は単なるハイキングだったということか。同じ日深夜の「電線塩害119番事件」も引きずったまま。家に救急車やパトカーがサイレンを鳴らして駆けつける。そんな日はいつか来るだろうと予想していたが、こんなに早く実現? するとは。こちらのほうはなんだか一足先に未来不安をクリアーしたような気分もあるのだが、あのいたたまれないような2時間余りは精神的に堪えた。

4月11日 筋肉痛がようやく収まった。鳥海山に登っても筋肉痛にならなかったのに。体力不足、トレーニング不足に尽きる。正直なところ一挙に自信がしぼんでしまった。でも身体の老化、劣化はどうしようもない。このごろ気力のほうにも劣化の波が忍び寄るのを感じている。こっちのほうがずっと怖い。新しいこと、冒険的な企画、リスキーなものに対して、極端に憶病になっている。リスキーなものに挑戦するには半端ではない体力が必要になる。ということは結局、体力が落ちていることがすべての元凶になってしまう。対策を考えないと。

4月12日 雲ひとつない快晴。朝から意味なくウキウキするのは天気のせい。昨日、郊外にあるY電気へたまたま行き、@padを衝動買い。連日の雨でむしゃくしゃしていたせい。Y電気は初めて入った店、アップルの製品(特に@pad)を置いている店は秋田では珍しい(専門店は別だが)。買ったはいいが使いこなせるかは自信がない。ま、勉強のためだ。使わなかったら誰かにやればいい。しょせん高価な文房具にすぎない。それにしても@podのほうもあんなに小さくなっているとは。値段も前の機種の3分の一、日進月歩の世界には近づかないほうがいいのかも。

4月13日 他の人はどうなのわからないが万年筆はよく使うほう。手紙だけでなく手帳のメモも万年筆。なんとなく他の筆記用具より好きなのだが、手が汚れるという欠点がある。どうしてもインクが手に付き、それが他のものを汚す。用途の違う3本の万年筆を持っているがカートリッジ・インクは漏れがない。吸入式がダメ。インクのいれ方に問題があるのだろうか。何年も使ってきたモンブランは2,3年前からインクを縮小リニューアル、好きな色が消えてしまった。正直なところもう万年筆はやめようと思っているのだが、そうなると手紙はどうしよう。
4月14日 好天が続いて、うれしい。昨日は大平山リベンジ登山。先週、中岳でバテたのが悔しかったので、前岳までもう一度チャレンジ。筋肉痛はなし、よしよし。今日は「山の学校」始業式だ。夜はモモヒキーズの居酒屋宴会(シャチョー室宴会ではない)。先週、うれしかったのは友人たちと外飲みした時、おしゃべりに花が咲き、お酒がスイスイすすんだこと。ずっと酒が飲めなくなったことを嘆いていたが、楽しい酒だといつもと変わらず飲めた。ひとり酒がダメなだけだった。これはけっこう大きな「発見」。ipodにいれた落語聴くのが毎日の愉しみで散歩は欠かせない。ニヤニヤ笑いながら歩いているジッコがいたら、それは私です。

4月15日 秋田大学入試課から、教育文化学部の今年度の入試問題にうちの本を使った旨の郵便物。もっと早く教えてよ、と思ったが、それじゃ事前に問題がバレてしまうか。引用されたのは『秋田県民は本当に〈ええふりこぎ〉か?』(日高水穂)。3,4年前は歩青至著『少年』が複数の全国の高校入試や教科書に採用されたことがあった。自舎の出版物が使われるのは光栄だし、ありがたいことだと思うが、入試の性格上、無断でかつ著作権使用料もゼロ。こうした引用の常連である谷川俊太郎や人気作家らが、入試問題にも印税や謝礼を支払うべきだ、と訴えを起こしたこともあった。あの問題はどうなったんだろう。

4月16日 近所にあったお気に入りの洋食屋さんが閉店。広面に引っ越してきて間もなく洋食屋さんもオープンした記憶がある。30年以上は続いていた計算だ。揚げ物中心のメニューだったが、行くと決まってチーズパネカツ(だったかな)を注文。本当に美味しい店だった。寿司屋以外の食べ物屋さんがこんなに長持ちするのは珍しい。定食で1300円以上するから安い店ではないが、昼はいつも女性客で満員だった。閉店の理由はわからない。昨日も店の前を通ったら、車で駆け付けたらしい女性客が驚いたように閉店の張り紙を見ていた。これからは外食チェーン店の世話になる機会が増えそうだ。それを考えただけでゲンナリする。

4月17日 人さまのことをとやかく言えた義理ではないが、ちょっと半畳を入れたくなった。昨日の朝日新聞に、テレビ朝日系の番組「ちい散歩」が終了になることを惜しんだ署名記事。6年間で2千キロ、テレビ番組で下町を歩いた地井武男を「現代の宮本常一」かもしれないといい、彼を「忘れられた日本人」とまで持ち上げている。地井武男に罪はない。が、記者氏、この2人の「比較」はちょっとまずいかな、とは思わなかったのだろうか。「ちい散歩」は何度か観たことがある。目線の低さには確かに好感がもてた。でも、その俳優の仕事と、生涯かけて地球4周分を歩き、すさまじい執念で膨大な記録に残した民俗学者を、同じ土俵に並べるのはいかがなものか。

4月18日 夜はナイターのプロ野球がある。そのため散歩は昼に逆戻り。先日、駅前を歌手の小田和正が歩いていたが、誰も気が付いていない。跡をつけようと思ったが、それじゃストーカーだ。昼の散歩もけっこうスリリングだ。散歩忠は注意力が散漫にならないよう、もっぱらipodで枝雀の落語を聴いている。噺のなかに「チチボーロ」という単語が何度も出てきて客は爆笑。チチボーロって何? 気になって、なぜかものすごい遠まわり。「やぶ医者」の「やぶ」の意味も枝雀に教えてもらった。街を歩きながら突然噴き出したり笑いだしたり、外目には異常な光景にうつっているだろうな。

4月19日 散歩中、突然吐き気がして道端でゲーゲー。なにも出てこなかったが、こんな経験は初めて。散歩を中止し事務所のソファーで2時間ほど休息。夕食後、気を取り直し散歩に再チャレンジ。そこで吐き気の理由がようやくわかった。ipod用の新しいイヤフォン(耳に引っ掛けるスポーツタイプ)のせいでメガネと目の焦点距離がズレたためだった。これじゃ気持ち悪くなるわナ。脳血管がどうにかなっているのでは、とまで心配したのに、まったくドジな理由だった。あの耳にフックさせるイヤフォンは、メガネ男にはダメですね。

4月14日 好天が続いて、うれしい。昨日は大平山リベンジ登山。先週、中岳でバテたのが悔しかったので、前岳までもう一度チャレンジ。筋肉痛はなし、よしよし。今日は「山の学校」始業式だ。夜はモモヒキーズの居酒屋宴会(シャチョー室宴会ではない)。先週、うれしかったのは友人たちと外飲みした時、おしゃべりに花が咲き、お酒がスイスイすすんだこと。ずっと酒が飲めなくなったことを嘆いていたが、楽しい酒だといつもと変わらず飲めた。ひとり酒がダメなだけだった。これはけっこう大きな「発見」。ipodにいれた落語聴くのが毎日の愉しみで散歩は欠かせない。ニヤニヤ笑いながら歩いているジッコがいたら、それは私です。

4月15日 秋田大学入試課から、教育文化学部の今年度の入試問題にうちの本を使った旨の郵便物。もっと早く教えてよ、と思ったが、それじゃ事前に問題がバレてしまうか。引用されたのは『秋田県民は本当に〈ええふりこぎ〉か?』(日高水穂)。3,4年前は歩青至著『少年』が複数の全国の高校入試や教科書に採用されたことがあった。自舎の出版物が使われるのは光栄だし、ありがたいことだと思うが、入試の性格上、無断でかつ著作権使用料もゼロ。こうした引用の常連である谷川俊太郎や人気作家らが、入試問題にも印税や謝礼を支払うべきだ、と訴えを起こしたこともあった。あの問題はどうなったんだろう。

4月16日 近所にあったお気に入りの洋食屋さんが閉店。広面に引っ越してきて間もなく洋食屋さんもオープンした記憶がある。30年以上は続いていた計算だ。揚げ物中心のメニューだったが、行くと決まってチーズパネカツ(だったかな)を注文。本当に美味しい店だった。寿司屋以外の食べ物屋さんがこんなに長持ちするのは珍しい。定食で1300円以上するから安い店ではないが、昼はいつも女性客で満員だった。閉店の理由はわからない。昨日も店の前を通ったら、車で駆け付けたらしい女性客が驚いたように閉店の張り紙を見ていた。これからは外食チェーン店の世話になる機会が増えそうだ。それを考えただけでゲンナリする。

4月17日 人さまのことをとやかく言えた義理ではないが、ちょっと半畳を入れたくなった。昨日の朝日新聞に、テレビ朝日系の番組「ちい散歩」が終了になることを惜しんだ署名記事。6年間で2千キロ、テレビ番組で下町を歩いた地井武男を「現代の宮本常一」かもしれないといい、彼を「忘れられた日本人」とまで持ち上げている。地井武男に罪はない。が、記者氏、この2人の「比較」はちょっとまずいかな、とは思わなかったのだろうか。「ちい散歩」は何度か観たことがある。目線の低さには確かに好感がもてた。でも、その俳優の仕事と、生涯かけて地球4周分を歩き、すさまじい執念で膨大な記録に残した民俗学者を、同じ土俵に並べるのはいかがなものか。

4月18日 夜はナイターのプロ野球がある。そのため散歩は昼に逆戻り。先日、駅前を歌手の小田和正が歩いていたが、誰も気が付いていない。跡をつけようと思ったが、それじゃストーカーだ。昼の散歩もけっこうスリリングだ。散歩忠は注意力が散漫にならないよう、もっぱらipodで枝雀の落語を聴いている。噺のなかに「チチボーロ」という単語が何度も出てきて客は爆笑。チチボーロって何? 気になって、なぜかものすごい遠まわり。「やぶ医者」の「やぶ」の意味も枝雀に教えてもらった。街を歩きながら突然噴き出したり笑いだしたり、外目には異常な光景にうつっているだろうな。

4月19日 散歩中、突然吐き気がして道端でゲーゲー。なにも出てこなかったが、こんな経験は初めて。散歩を中止し事務所のソファーで2時間ほど休息。夕食後、気を取り直し散歩に再チャレンジ。そこで吐き気の理由がようやくわかった。ipod用の新しいイヤフォン(耳に引っ掛けるスポーツタイプ)のせいでメガネと目の焦点距離がズレたためだった。これじゃ気持ち悪くなるわナ。脳血管がどうにかなっているのでは、とまで心配したのに、まったくドジな理由だった。あの耳にフックさせるイヤフォンは、メガネ男にはダメですね。


もう千秋公園の桜は満開です

4月23日 理由はわかったものの、あいかわらずメガネがしっくりこない。何とか慣れるしかないのだが、この年になると順応するのも一苦労だ。週末は友人と男鹿にドライブ。リニューアルしてから初めて水族館に行ったが、前のほうが好きだなあジブンは。翌日は原稿書きで週末は終了。メガネの調子がいまいちで、なにをしても集中力が続かない。さらに悪いことにシャチョー室に蟻を発見。ここでおやつや昼を食っているから、いつかは出ると思ったが……。白アリ被害の経験者なので、蟻は本当に怖い。狂ったようにアリコロリを散布、どうか仲間を引き連れてこないでくれ。

4月24日 すっきりしない天気が続く。気分はうっとうしく沈んでいる。ふと、その昔(10年以上前)と今では仕事量はどちらが上だろうか、なんてことを考えた。忙しそうにふるまっていた昔も、時間を均せば1週間の仕事量は、今とそう変わらないのではないか。パソコン中心の仕事になってから仕事時間は短くなったが、こなす仕事は増えている。年間の刊行点数からもそれはあきらかだ。還暦を過ぎても、あくせくと仕事中心の暮らしを続ける「今の自分」は幸せなのだろうか。よくわからない。

4月25日 朝っぱらから仕事場でレインジャーズ対ヤンキース戦。黒田対ダルビッシュの直接対決だ。その前の、ローマの教会のだまし絵の番組もずっと家で観てしまったから、テレビ漬けである。メガネによる吐き気はまだ本調子ではないのだが、もしかして最近、テレビの観すぎから不調はきてるんじゃないの、とジブンに突っ込んでみる。確かに事務所でも家でもテレビと向き合っている時間が長くなった。野球中継のせいもあるが、このところわくわくドキドキする本に出会っていないこともある。今日は快晴。天気がいいだけで気分はいい。これで千秋公園の桜は一挙に咲き出すだろう。このところ毎日、昼には千秋公園経由で散歩。

4月26日 午前中はいつもNHKのFMラジオを聴きながら仕事をする。曜日毎の番組は頭に入っている。が、この4月の番組改編で大幅にというか、全面的に番組が変わってしまった。クラッシックからポップスに軸足を移し、益体もない「おしゃべり系番組」が多くなった。「ながら族」としては音楽はともかく耳障りな「おしゃべり」は邪魔でしょうがない。最近はもっぱらCDを聴いている。でも入れ替え作業がはめんどうくさい。いつも決まったCDを繰り返し聴く羽目になる。なんとかならんかっ、って誰に怒ってるの。

4月27日 ここにきてGWの予定を何も立てていないことに焦りだした。仕事があるので油断していたのだが、どうやら前半で仕事は片付きそう。ま、どうにかなるか。昨日はカミさんに拉致され外食。近所の洋食屋さんがなくなったが、実はもう1軒、誰を連れて行っても大丈夫な洋食居酒屋がある。川尻なので遠いのが玉にキズだったが、交通費をかけても行きたくなる店だ。2人でそこへ行ったのだが、なんと川反に引っ越していた。消える店あれば、繁盛して大きくなり1等地へ引っ越す店もある。引っ越した店も相変わらず混んでいて、美味しかった。近くなったので、しばらくはこの店に通うことになりそうだ。


無明舎Top ◆ んだんだ劇場目次