山形県
高山植物と残雪の雲上の飯豊主脈を縦走する
北股岳
東北の山小屋(福島キャノン会編)より
梅花皮小屋
飯豊山荘〜梶川尾根〜北股岳〜御西岳〜飯豊本山〜ダイグラ尾根〜飯豊山荘
 桁外れに大きさを感じる飯豊連峰の主脈を豪快に縦走し、残雪多く高山植物の花の咲き乱れる姿を楽しみ、東北の一大山塊の魅力を満喫する。
 飯豊山荘前から沢を渡るとすぐ右に梶川峰の登山口がある。急登の連続だが焦らずにしっかりと登ろう。滝見場からは石転び沢の大雪渓、そして梅花皮(かいらぎ)大滝を望む事ができ、疲れをいやしてくれる。まだこの先、梶川峰まで辛い登りが続く。梶川峰からは高山植物の咲く草原帯の穏やかな尾根歩きとなり門内小屋はもう目の前だ。
 門内岳からギルダ原にかけては草原が広がり気分爽快だ。鳥居と祠のある北股岳山頂を後に急坂を下ると梅花皮小屋の建つ十文字鞍部に着く。飯豊山で唯一の雪渓登路でもある石転び沢からの終点でもありシーズン中、梅花皮小屋はかなりの賑わいを見せる。水を補給し御西岳への縦走路をたどる。梅花皮岳、烏帽子岳と御西岳に続く稜線が延々と連なる。残雪が遅くまで残り早い時期だと残雪の上を歩く事もあり、霧の時はルートを見失わないよう注意が必要だ。天狗岳の東斜面を回り込むと、御西小屋はもう目の前だ。天候と時間に余裕があれば飯豊連峰最高峰の大日岳(2128m)にも登ろう。
 草原とハイマツの飯豊本山への緩やかな道端にはお花畑が広がる。到着した飯豊本山からは360度の展望が満喫できる。ここまで歩いてきた門内、北股、烏帽子、御西と続く長い稜線の景観には満足感を感じる事だろう。
 山頂から北に延びるダイグラ尾根の道を下る。御前坂から宝珠山にかけては急な岩稜帯が続き滑りやすいので慎重に下りたなり桧山沢目指してひたすら下る。膝が笑い始める頃ようやく桧山沢に架かる吊り橋に着く。吊り橋を渡り桧山沢沿いの道をたどれば、温身平(ぬくみだいら)で石転び沢からの道と合流し、車道を戻れば出発点の飯豊山荘前に着く。
(佐藤恭二)

石転び沢雪渓を見下ろす

梅花皮小屋1F


梶川尾根のお花畑

北股岳の夕焼け

御西小屋と大日岳

▼参考コースタイム
飯豊山荘(3時間30分)梶川峰(50分)扇ノ地紙(30分)門内小屋(1時間)北股岳(20分)梅花皮小屋(20分)梅花皮岳(20分)烏帽子岳(2時間10分)御西小屋(1時間10分)飯豊本山(1時間10分)宝珠山(2時間30分)休場の峰(2時間20分)桧山沢出合(50分)飯豊山荘
▼アクセス
夏季期間(7〜8月)は、JR米坂線小国駅から飯豊山荘まで小国町営バス(約50分)が運行されるが本数が少ないので注意。問い合わせ 小国町営バス(小国町役場町民課) TEL0238−62−2111
車では国道113号より山荘前の天狗平駐車場まで入れる。
マイカーでのアプローチが便利で、仁別国民の森までは舗装道路、その先旭又キャンプ場までは未舗装の道をたどる。駐車場完備。
▼2万5000分の1地形図名
長者原、飯豊山
▼アドバイス
標高差1500m近くを登り、岩場もあり長い縦走路でもありかなりの時間と体力を要するので十分に経験を積んだ上で計画して欲しい山である。いずれにしても経験者向きと心得て欲しい。健脚者なら1泊2日も可能だが、余裕を持って稜線上で2泊の小屋利用にすれば、飯豊主峰縦走を満喫できる。

梅花皮小屋
 北股岳と梅花皮岳との鞍部にあり、石転び沢を登り詰めるコースの終点でもある。シーズン中はかなりの賑わいを見せ混雑する場合がある。平成11年秋に新築され鉄骨2階建てのりっぱな小屋だ。近くには豊富で冷たくておいしい引き水もあり、申し分ない小屋で一度は泊まってみたい小屋だ。
●小屋の清潔度/雰囲気:★★★
●小屋の広さ:鉄骨2階建て約80人収容
●小屋のトイレ:有り(最新浄化システム装置)
●水場の有無:無し
●小屋の連絡先:小国町役場
  TEL 0238−62−2111
●夏の小屋番:有り、夏季期間(7〜8月)
●料金:1500円

数値等のデータは2001年現在のものであることをご了承下さい。

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