宮城県
よしのだいらとしおじやち
芳ノ平とシオジ谷地
南とうほく花の湿原(日野東+葛西英明著)より
仙台市問い合せ:泉区役所まちづくり推進課 022-372-3111
シオジ谷地のミズバショウ群生。見ごろは4月下旬
▼芳ノ平
 標高/485m 面積/2ha タイプ/低層・中間

▼シオジ谷地
 標高/850m 面積/3ha? タイプ/低層・中間
 船形連峰の東端に位置する泉ヶ岳にはいくつかの湿地が知られ、とりわけ芳ノ平のミズバショウ群生は有名で、4月半ばの見ごろには見学者が多い。また夏から秋にはノハナショウブ、ミズチドリ、モウセンゴケ、サワギキョウ、エゾリンドウなどが、周辺も含めて観察できる。
 一方穴場的な存在なのが、北斜面にあるシオジ谷地のミズバショウ群生だ。ハンノキ林下で見る芳ノ平と違い、雪が残る山肌をバックに広がる群落は、さえぎるものがないだけに見事。芳ノ平を見物したら、こちらにもぜひ立ち寄ってみたい。
 シオジ谷地は泉高原スプリングバレースキー場上部にあるので、ゲレンゲの急斜面を30分ほど登らなければならない。ひと汗かいて緩斜面になると左手に湿地を囲むロープが見えるので場所はすぐにわかるはずだ。
 ここにはほかにリュウキンカ、オオバミゾホオズキなどが生育し、夏にはミズギクが多い。
(葛西)


ゲレンデに咲くキクザキイチゲ(4下)

ミズギク(7中)

静寂を取り戻した芳ノ平入口
アドバイス
芳ノ平ミズバショウ群生地前には数台分の駐車スペースがあるが、満車になりやすく混雑するので避けた方が無難。
交通アクセス
◆クルマ/東北自動車道泉ICから国道4号、国道457号、県道経由で約21キロ。スプリングバレースキー場まではさらに約4キロ。野外活動センター前に無料駐車場がある。スプリングバレースキー場の駐車場も利用できる。
◆電車・バス/JR東北本線・東北新幹線仙台駅から地下鉄南北線乗り換え泉中央駅下車。泉ヶ岳・青年の家行き仙台市営バスに乗り約40分、フリー乗降区間なのでミズバショウ群生地入口で下車。

数値等のデータは2002年現在のものであることをご了承下さい。

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