秋田県

茶屋っこ一里塚
「道の駅」とうほくガイド(無明舎出版編)より
国道13号道の駅・かみおか 0187-72-4004
羽州街道の一里塚跡に建つ道の駅
 福島市から秋田市まで全長約298キロメートルの長い国道13号沿いにある道の駅「かみおか」は、秋田県内陸南部の大曲市から秋田市に向かいおよそ15分北上すると左手に現れる。
 国道13号は藩政期の大動脈、羽州街道をなぞり、東北地方を縦断している。神岡町は玉川が雄物川に合流する地点で、水陸の物流拠点として江戸時代から栄えており、通行者のために人足や馬を提供するサービス施設である「駅伝馬役所」が置かれていた場所でもある。
 この道の駅は、一里ごとに盛土をして木を植え、旅人に距離を教え、憩いの場を提供したかつての一里塚跡の横につくられたため「茶屋っこ一里塚」と名づけられた。
 この一里塚は日本橋から数えて133番目のもので、道路の左右に残っている。塚が道の両側に残っているのは秋田県内でも数少なく、原形をとどめた一里塚跡として、県の指定文化財となっている。


 レストランを併設した物産館は、神岡町の特産品を中心に魅力ある物品をとりそろえている。
 中でもお奨めなのはアイスクリームで、3種類のサツマイモ、カボチャ、ゴマなどをねり込み独特の風味を出している。甘さがひかえめで、町営笹倉牧場の新鮮乳を原料としていてクリームの味も生きている。
 これは隣接する「農林水産物処理加工施設」で町内の農家の女性グループによって手作りされているものだが、このグループではバリ島在来の有色米「紫黒米」を改良したもち米、「朝紫」を使った加工品づくりにも取り組んでいる。鮮やかな色が特徴で、大福やおやきなど、古代米のお菓子として好評だ。
 ほかに味噌、漬物、種々の餅菓子、缶詰類が製造され、物産館に並べられている。餅菓子のうち「三杯みそ」は神岡町の伝統食品「笹まき」とともに人気商品となっている。
 神岡町は畑作が盛んで、サトイモ、ゴボウの旬の時期には館外のテントでも販売される。
 2階は六角錐形の展望レストランで、「茶屋っこ弁当」(1500円)、「神岡牛ハンバーグ定食」(1000円)、「稲庭天ぷらうどん」(750円)などが食べられる。
 物産館に向かって左に無料休憩所があり、観光案内・道路情報サービスシステム、大型テレビ、給湯茶器を備え、広々と敷かれたカーペットの上でのんびり横になることもできる。
 またこの道の駅は東北で初めて太陽光利用の発電を行っている。夏期は休憩所やトイレの照明に、冬期は道の駅構内歩道の融雪に使っている。

一里塚のサイカチの木 広々とした無料休憩所物産館 2階の展望レストラン


●かみおか温泉嶽の湯(車で5分)
  0187-87-1700
●かみおか嶽雄館
 野球専門の博物館。神岡町は少年野球発祥の地とされている。
  0187-72-2501
●羽黒山いこいの森(車で10分)
 昔、遠くの霊場にお参りすることが難しかった人々のために篤志家が33体の観音像を建立した信仰の森。
 問合せは、神岡町企画振興課
  0187-72-2111

宿泊もできる「かみおか温泉嶽の湯」


D
a
t
a
◆所在地 
  〒019-1702
  秋田県仙北郡神岡町北楢岡字船戸187
◆物産販売
  夏期 9:00〜19:00 土・日・祝日は8:00〜20:00
  冬期 8:00〜18:00 土・日・祝日は8:00〜19:00
  (定休日 第1・3月曜日
   祝日にあたる場合は休まず営業)
◆レストラン
  10:00〜19:00 土・日・祝日は8:00〜20:00
  ラストオーダー 15分前
◆その他付属施設
  「小公園」
◆公衆電話   3台 内1台24時間
◆道路情報   ルート案内あり
◆駐車場
  大型車14台・普通車41台・身障者用 1台
  ベビーベッド 24時間
◆トイレ
  男性用7器・女性用5器・身障者用1器 24時間
◆無料休憩所  あり
数値等のデータは1999年現在のものであることをご了承下さい。

無明舎Top ◆ 旅ガイドMENU