ヨツバシオガマ(四つ葉塩釜)
ゴマノハグサ科
中腹に多い
もう誰もがウンザリしているのに、強情な空は幾日も幾日も雨を降らせ続けた。空にだってたまには虫の居所の悪い時もあるだろうからと思いながらも、この季節にしてはわざとらしい空の意地悪に山も花も涙を流していた。いつも欺瞞があり、嫉妬があり、別れがあるという逃れられぬ不条理に思い悩んでいた花たちのまわりには、"空だって泣くだけ泣けばそのうちきっと心も安まるだろう。長い悲しみのあとには不思議に落ちつきがくるものだ"。と空の心を理解しながらも淋しさだけが暗くよどんでいた。そして、はるか向こうの山の稜線も、淡く白い明るさの中で悲哀に震えながら霧の中に深く沈んでいた。 (本文より一部抜粋)

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