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私は不安であった。私だけが孤独なのではないかと……。
友情らしきものには、いく度となく出会ったが、それはいつも私の前を通り過ぎていった。友情は偽りでしかなかった。結局私は孤独であった。けれども、本当は私のまわりだけではなく、この世には偽りのものしかないのではないかと思った。あまりにも多くの偽り「らしいもの」に出会いすぎたのだろうか。だが今の私にはあせりも淋しさもなかった。この茫々とした風景のせいだろうか。それとも、もうとっくに枯れはてた草むらの中にひっそりと咲いているエゾオヤマリンドウの鮮やかすぎるほどの青さがそうさせるのだろうか。
(本文より一部抜粋) |