絵本・写真・美術
1986年刊

ブラジル移民の生活
半田 知雄
B12切・114頁・5000円+税
ISBN 978-4-89544-609-9

画家であり自らブラジル移民生活者でもある著者によって、描き語られた南米の日本人たち。36点のカラー原画と70余点のカット、写真、文章で綴る壮大な移民絵巻
冊数

はじめに/移民船の話/移民収容所/ファゼンダの生活/コーヒー園の仕事/都会の移民/「植民地」の生活 /原始林の開拓/子弟の教育/移住地の特色/原始林の旅人たち/繩タバコ/ムダンサとホテル/釣りと猟 /街角から/失われゆく自然/食生活の変遷/カルナバルと黒人美/国際結婚/美しい樹木と気候/日系人いろいろ/私の歩んだ道

著者略歴
半田 知雄
1906(明治39)年、青森県八戸市で生まれ。
1917(大正6)年、11歳のときに父母と共にブラジルへ移住してコーヒー農園で働く。
1921(大正10)年、14歳でサンパウロ市に出て日本語新聞「ブラジル時報」の文選工(活版印刷で文章を作る活字を活字棚から拾う職人)として働きながら日本語とポルトガル語を学び、絵の修行を始める。
1935(昭和10)年サンパウロ美術学校を卒業、画家を志す日系の仲間とサンパウロ美術研究会(聖美会)を結成。
移民の生活を題材にした作品を多く残し、その作品は絵画作品として優れているだけでなく移民研究の史料としても高い評価を受けている。また、ブラジル日本人移民史研究者として、「今なお旅路にあり~或る移民の随想」(1966年、太陽堂)、「移民の生活の歴史 ブラジル日系人の歩んだ道」(1970年、サンパウロ人文研究所)、「ブラジル日本移民・日系社会史年表(改訂版)」(1996年、サンパウロ人文科学研究所)などの著作も残した。中でも、ブラジル移民史を詳細に記した「移民の生活の歴史 ブラジル日系人の歩んだ道」は移民史研究においてとりわけ重要な資料として評価されている。

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