戯曲・詩集・小説
2012年刊

全訳 遠野物語
石井 徹(いしい とおる)/訳注
A5判・209頁 定価1600円+税
ISBN 978-4-89544-558-0

柳田国男の『遠野物語』をほぼ忠実に現代語訳。発刊からすでに一世紀。古典となった名著を同時代に蘇らせた決定版の全訳。
冊数

  (カラー口絵)春の遠野三山
         いろいろなオシラサマ
  監修のことば 古典としての『遠野物語』  
              −石井正己 一
  はじめに−石井 徹 三
  (献呈の辞)−柳田国男 一四
第一部 初版序文〜一一八−一五
   凡 例−一六
初版序文−一七
   【補注】佐々木鏡石(喜善)・他−二四
一 地勢(遠野郷の由来)−二六
二 神の始め・一(遠野三山)−二七
三 山女・一(取り返された黒髪)−二九
四 山女・二(笹原の上を歩く)−三〇
五 山男・一(笛吹峠)−三一
六 山男・二(さらわれた娘・一)−三二
七 山男・三(さらわれた娘・二)−三三
八 神隠し(サムトの婆)−三四
九 山男・四(大谷地の恐怖)−三五
一〇 昔の人・一(深夜の叫び声)−三六
一一 昔の人・二(母を殺す)−〃
一二 昔の人・三(新田乙蔵・一)−三八
一三 家の盛衰・一(新田乙蔵・二)−三九
一四 家の神・一(オクナイサマ・一)−四〇
一五 家の神・二(オクナイサマ・二)−四一
一六 家の神・三(コンセサマ)−四三
一七 家の神・四(ザシキワラシ・一)−四四
一八 家の盛衰・二(ザシキワラシ・二)−四五
一九 家の盛衰・三(山口孫左衛門の没落)−四六
二〇 前兆・一(蛇を殺す)−四七
二一 昔の人・四(孫左衛門の神様)−四八
二二 魂の行方・一(まわる炭取り)−四九
二三 まぼろし・一(老女の執着)−五〇
二四 家の盛衰・四(「大同」の家)−五一
二五 家の盛衰・五(片門松)−五二
二六 昔の人・五(彫刻の名人)−〃
二七 神女・一(黄金の出る石臼)−五三
二八 山男・五(焼け石の餅)−五四
二九 天狗・一(前薬師の大男)−五六
三〇 山男・六(地竹の大草履)−五七
三一 山男・七(人さらい)−〃
三二 山の霊異・一(千晩ケ岳)−五八
三三 山の霊異・二(金の樋と金の杓)−五九
三四 山女・三(長者屋敷の夜・一)−六〇
三五 山女・四(中空を走る)−〃
三六 狼・一(御犬の経立)−六一
三七 狼・二(駄賃馬を襲う)−〃
三八 狼・三(馬を食い殺す)−六二
三九 狼・四(鹿の皮)−六三
四〇 狼・五(変わる毛の色)−〃
四一 狼・六(遠野郷を去る)−六四
四二 狼・七(一対一の死闘)−六四
四三 熊(「熊」と熊との格闘)−六五
四四 猿の経立・一(小屋をのぞく)−六六
四五 猿の経立・二(女色を好む)−六七
四六 猿の経立・三(鹿笛に近づく)−〃
四七 猿・一(六角牛山)−六八
四八 猿・二(仙人峠)−〃
四九 仙人堂(山中の不思議)−〃
五〇 花(カッコ花)−六九
五一 色々の鳥・一(オット鳥)−七〇
五二 色々の鳥・二(馬追い鳥)−〃
五三 色々の鳥・三
    (カッコウとホトトギス)−七一
五四 神女・二(閉伊川の伝説)−七二
五五 河童・一(河童の子を産む)−七四
五六 河童・二(河童の子を捨てる)−七六
五七 河童・三(足跡)−七七
五八 河童・四(河童駒引き)−七七
五九 河童・五(顔の色)−七八
六〇 狐・一(キジ撃ちを邪魔する)−七九
六一 山の霊異・三(石の白鹿)−八〇
六二 天狗・二(赤い衣)−八一
六三 マヨイガ・一(無欲な妻)−八二
六四 マヨイガ・二(長者になる夢)−八四
六五 安倍貞任・一(貞任の母)−八五
六六 安倍貞任・二(安倍屋敷)−〃
六七 安倍貞任・三(貞任高原)−八六
六八 安倍貞任・四(貞任の子孫)−〃
六九 神の始め・二(オシラサマの由来)−八八
七〇 家の神・五(オクナイサマ・三)−九〇
七一 隠れ念仏(辷石たにえ)−九一
七二 里の神・一(カクラサマ・一)−〃
七三 里の神・二(カクラサマ・二)−九三
七四 里の神・三(カクラサマ・三)−〃
七五 山女・五(長者屋敷の夜・二)−九四
七六 糠森(長者伝説)−九五
七七 まぼろし・二(雨落ち石の男)−〃
七八 前兆・二(雪合羽の死者)−九七
七九 まぼろし・三(雲壁の男・一)−九八
八○ 家のさま・一(曲り家)−一〇〇
八一 まぼろし・四(雲壁の男・二)−一〇一
八二 まぼろし・五(茶の間の人影)−一〇二
八三 家のさま・二(大洞万之丞の家)−一〇三
八四 昔の人・六(西洋人)−一〇五
八五 昔の人・七(白子)−〃
八六 魂の行方・二(普請を手伝う死者)−一〇六
八七 魂の行方・三
    (寺参りする死者・一)−一〇七
八八 魂の行方・四
    (寺参りする死者・二)−一〇八
八九 山の神・一(愛宕山)−一〇九
九〇 天狗・三(仕返し)−一一〇
九一 山の神・二(鳥御前)−一一一
九二 山男・八(浅葱色の風呂敷包み)−一一三
九三 山の神・三(子供の死を告げる)−一一四
九四 狐・二(狐と相撲をとる)−一一五
九五 山の霊異・四(不思議な大岩)−一一七
九六 前兆・三(火事を予知する)−一一八
九七 魂の行方・五(臨死体験)−一一九
九八 里の神・四(路傍の石塔)−一二〇
九九 魂の行方・六
    (死者と会話する─大津波)−一二一
一〇〇 魂の行方・七
     (狐の体を利用する)−一二三
一〇一 狐・三(起き上がる死人)−一二四
一〇二 小正月の行事・一(福の神)−一二五
一〇三 小正月の行事・二(雪女)−一二六
一〇四 小正月の行事・三(月見の占い)−〃
一〇五 小正月の行事・四
     (世中見の占い)−一二七
一〇六 海の霊異(蜃気楼)−一二八
一〇七 山の神・四(占いの術・一)−〃
一〇八 山の神・五(占いの術・二)−一二九
一〇九 雨風祭り(わら人形)−一三〇
一一〇 里の神・五(ゴンゲサマ)−一三一
一一一 蓮台野(棄老伝説)−一三二
一一二 蝦夷の跡(ダンノハナ・一)−一三三
一一三 塚と森と・一(ジョウヅカ森)−一三五
一一四 塚と森と・二(ダンノハナ・二)−一三六
一一五 昔々・一(御伽話)−一三七
一一六 昔々・二(ヤマハハ・一)−一三八
一一七 昔々・三(ヤマハハ・二)−一四〇
一一八 昔々・四(紅皿欠皿)−一四一
   【補注】金坑・賜d・玄武神・他−一四三

第二部 一一九 歌謡(獅子踊りの歌詞)−一四五
   凡 例−一四六


 (解説)柳田国男−石井 徹 一八四
 主要参考文献−一八九
 遠野郷本書関係略図−一九二
 土淵町山口の『遠野物語』関係図−一九四
 注釈項目索引−一九五
   「あとがき」に代えて−二〇六
(「目次」は柳田国男の内容別「題目」をもとに、加筆と修正を行って作成した。)


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