ノンフィクション
2007年刊

東北ふしぎ探訪[増刷]
歴史・民俗のミステリーを歩く
伊藤孝博
46判・577頁 定価2800円+税
ISBN 978-4-89544-466-8

「秋田の飛脚」「平将門の乱・後日譚」「戸(へ)とは何か」「アテルイと悪路王」「チョウクロウ舞の木霊」「風の三郎が通った道」「相馬野馬追の誇り」「伊達騒動・藪の内外」……東北の摩訶不思議な歴史と民俗の謎を膨大な資料を読み込んで解説・推理する歴史物語。
冊数

目次から

  はじめに 4

第一章 秋田の飛脚 7
「与次郎稲荷」伝承が語るもの

第二章 「八郎太郎」の足取り 27
壮大な竜神伝説をひもとく
第三章 「平将門の乱」東北後日譚 49
なぜ将門は「隠れた人気者」でありえたのか

第四章 後藤寿庵の消息 65
謎のキリシタン領主の残影を辿る
道草 MEMO 後藤寿庵『奉答文』に見る奥羽キリシタン事情 82

第五章 どこに眠る支倉常長 85
慶長遣欧使節団の真相は
道草 MEMO  幕府を出し抜く最後の戦略? 100

第六章 「大野九郎兵衛」板谷峠に死す 105
元禄赤穂事件・米沢別伝

第七章 「戸」とは何か 127
「一戸〜九戸」地名の由来説探訪

第八章 百姓が勝った大一揆 145
「三閉伊通一揆」の戦い方

第九章 アテルイと悪路王 165
黙して雄弁な古代東北史の証言者

第十章 東北の「鬼伝説」三題 185
カミとオニの狭間で

第十一章 「天下無双の谷風」は誰か 209
三人谷風と東北の名力士たち
道草 MEMO  日本相撲の変遷MEMO 229

第十二章 なこそ流れてなお白河へ 231
奥州二大古関を巡る
道草 MEMO  「鹿島神宮でさえも」か「鹿島神宮だからこそ」か―陸奥国が入国を拒んだ理由は? 249

第十三章 「チョウクライロ舞」の木霊 253
「鳥海」地名の由来を訪ねて
道草 MEMO 霊鳥カラヴィンカの妙音 275

第十四章 天津神ニギハヤヒをめぐる連想 277
東北に聖地を築いた物部氏
道草 MEMO  「表舞台」のその後と「天皇」の登場 302

第十五章 「壺の碑」はなぜ消えたのか 305
古代東北史の交差点≠ノ立つ幻のシルエット

第十六章 三春藩秋田氏の長い略歴 333
神代から明治までのロングランを振り返る

第十七章 以仁王と平家の落人 361
奥会津「隠れ里」残照
道草 MEMO 地図に無かった集落 376

第十八章 「風の三郎」が通った道 379
摩訶不思議なトリックスターの源郷を求めて
道草 MEMO 賢治は「風の三郎」と遭ったのか 405

第十九章 「高志王」の足跡と古代東北 407
異色の神が体現するものは
道草 MEMO 「北面」する神社の謎 427
道草 MEMO 古四王神と北辰信仰 428

第二十章 奈良の大仏が輝いた時 431
「陸奥産金」と宇佐八幡神のお告げ

第二十一章 「伊達騒動」藪の内外 455
「仙台藩寛文事件」を旅する
道草 MEMO 「伊達者」原田左馬介の逸話 483
道草 MEMO 原田甲斐首塚伝承の謎 484

第二十二章 大湯環状列石の今昔 487
ストーンサークルはどこまで解明されたのか
道草 MEMO 神代文化研究会の視点と貢献 505

第二十三章 蜂子皇子と八乙女たちの舞 507
羽黒山開山伝承をめぐる連想

第二十四章 相馬野馬追の誇り 533
異色の騎馬絵巻に「もう一つの将門伝説」を見る

第二十五章 十三湊の夕暮れ 549
繁栄する港湾都市はなぜ衰退したのか
道草 MEMO 『東日流外三郡誌』の隠し味 575

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