歴史・民俗
2006年刊

幕末とうほく余話
加藤 貞仁(かとう ていじん)著
四六判・236頁 定価1800円+税
ISBN4-89544-442-2

戊辰戦争や北前船の本でおなじみの著者が、これまでの知識をフル動員、とっておきの幕末・維新の隠れた無名人たちの物語を発掘する。
冊数

目次から
西郷軍兵士として死んだ秋田藩士
南洲墓地を訪ねる  8
初岡敬治事件  11
秋田にもある恕助の墓  13

大村益次郎を斬った秋田人
京都を訪ねる  15
三条かいわい・木屋町通  16
吉田昭治さんの名著  17
寸前に延期された金輪らの処刑  18
大村益次郎の死  20

土田衡平は天誅組に参加したか?
壷坂寺から高取城址へ  22
土田衡平という人  24
天誅組の人々  26
天誅組の最期  27
戦跡が並ぶ山道  28

伏見の寺田屋
交通の要衝だった伏見  31
文久二年の寺田屋事件  32
難をまぬかれた清河八郎  35
坂本竜馬の寺田屋事件  37

吉田松陰の遺書
萩郊外の松下村塾  39
教育者・吉田松陰  40
農民思想家・菅野八郎との接点  43
松陰の遺書を守った男  46

赤報隊に参加した秋田人
処刑された八人の志士  50
薩摩藩の陰謀  51
薩摩藩邸の浪士たち  53
赤報隊の運命  56
長谷川伸の著書  59

次郎長と愚庵(上)
長崎海軍伝習所と咸臨丸  61
咸臨丸の太平洋横断  63
サンフランシスコの日本人の墓  66

次郎長と愚庵(中)
文倉平次郎の偉業  68
その後の咸臨丸  70
榎本艦隊の脱走  72
侠客 清水の次郎長  73

次郎長と愚庵(下)
次郎長の養子になった平藩士  76
天田愚庵の次郎長伝  78
世に知られた次郎長  80

一番槍の少年
六十里越えの戦火  84
会津戦線最初の戦死者  86
人を食った余話  88

飛び地領の人々(上)
笠間藩神谷陣屋の二十三日間  93
焼き討ちされた下手渡藩陣屋  97

飛び地領の人々(中)
烏組が根城にした足守藩瀬上陣屋  99
連行された新発田藩八島田陣屋の人々  103

飛び地領の人々(下)
戦乱を拡大した一片の指令  108
焼き討ちされた長瀞藩陣屋  110
漆山陣屋の苦悶  114
越後高田藩の奥州釜子陣屋  115

ある農民の墓(上)
城主が不在だった白河・小峰城  119
同盟軍の大敗北  120
田辺軍次の復讐  123

ある農民の墓(下)
理不尽な死  126
遊女の碑  129
ある農民の墓  130
武士の実像
切腹した広島藩士  134
会津の農民一揆  137
侍に変じた農民たち  140
武士と武士道  142

中山義秀の『関東狂少年』
塙町の田中愿蔵刑場跡  146
中山義秀の小説  147
語り伝えられる愿蔵火事  149
田中隊の参謀、土田衡平  151
相馬で死んだ土田衡平  153

少年鼓手
十一歳の戦死者  156
大村藩の浜田謹吾少年  159
行進できなかった日本人  163
高齢の戦死者   165

藩主たちの戊辰戦争(上)
自殺した内藤信民  166
人質となった岩城隆邦  169
亀田城の炎上  173

藩主たちの戊辰戦争(下)
薩摩から来た藩主  175
動けなくなった八戸藩  176
不戦に徹した南部信順  179
ある暗殺者の行方
桑名藩柏崎陣屋  182
二人の若者  183
桑名藩士の転戦  185
寒河江に残る桑名藩士の墓  187
思いがけない二人のその後  188

靖国に祀られた女性
松前の烈婦  191
銃弾に倒れた女性  193
靖国神社の成立  195
亀田藩の戊辰戦死碑  197

初代中央気象台長(上)
雨の中を敗走した白虎隊  200
美嘉保丸の遭難  203

初代中央気象台長(中)
十六橋を奪った川村純義  207
長崎海軍伝習所から幕府操練所へ  208
咸臨丸と朝陽丸  210
将軍の御座船  213
開陽の遭難  215

初代中央気象台長(下)
宮古湾の海戦  217
箱館総攻撃  218
咸臨丸の最期  221
初代中央気象台長  222
回天との、ある再会  225

これからも続く長い旅  あとがきに代えて
ミクロのドラマ  229
自由民権の里  231
旅の途中  234

TopPageへ