[2025/05/21,09:03:46]
今日も雨。夜半からかなり激しく降り続け、寝ながらも「今日は長袖だなあ」と、ぼんやり考えて、布団にくるまっていた。寒いし、暗いし、不安を掻き立てるような、攻撃的でまがまがしい雨だ。秋田市だけに大雨洪水注意報が出ているようだ。雨は気持ちを落ち込ませるのが最悪だ。今週はいろいろあって、前向きな気持ちで仕事しないといけない予定がいっぱいなのだが、そんな気持ちを雨がベチャベチャにしぼませる。雨のせいにしてはいけないのだが、もしかするとこれは動物としての人の本性なのかも。雨は人を裡へと閉じ込めてしまうサインだが、雨もまた楽しい、という気持ちも、どっかにあったはず。そのありかを思い出せないのがつらいところだ。
イライラ [2025/05/20,09:30:41]
公私にわたって、いろんなことが同時多発的に起き、優先順位をうまくつけられない。この時点で混乱が始まっていて、頭と体がグチャグチャでイライラが続いている。大きく深呼吸して、新鮮な空気を取り込もうとするが、すぐに酸素不足になってしまう感じなのだ。優先順位を間違えると取り返しのつかなくなる微妙な案件もある。ここは慎重に、よくよく考えて……と、おどおどしながら時間は過ぎていく。クマが怖くて山に行けないので、近所のスポーツ・ジムで水泳を始めようと思ったのだが、その時間が取れない。これもいらだちの原因なので、思い切って休会届を出してきた。「行けない」というプレッシャーが重くなった。ずっと調子の悪かったスキャナーは新しいものに買い替えた。古いものでも十分役に立ったのだが、自分の精神安定のためにには「気になる」ことは潰していったほうがいい。なにかスカッとするようなこと、起きないかなあ。
お金 [2025/05/19,09:24:06]
近所の「洋服直し」店にズボン(パンツ)の裾上げを頼みにいった。ユニクロで買った3千円ほどのチノパンが、シングルの裾上げで「2200円」と言われた。なんだかモーレツに腹が立ってしょうがない。先日の東京のホテルも同じ。都内の九段下で2泊、3万8千円だった。内訳は1泊目(水)が1万4千円、2泊目(木)が2万4千円。2泊目の値段の根拠がわからない。外食を避けるため新幹線の中で食事をしたが、焼き肉弁当が1700円、お茶代を含めれば2千円のランチになった。もう何が何だかよくわからない。コロナ禍前に退職金をもらって人は、この5年で、その退職金の価値が半分になったことを実感している人たちかもしれない。老後資金は5千万円あっても足らない、と言い出すご仁がそろそろ現れそうだ。
衣更え [2025/05/18,10:33:26]
週末を利用して衣替えをした。冬ものをしまい夏物とそうとっかえ。いたるところにぽっかり広い空間ができた。冬物はかさばる。収納しきれず部屋を乱雑にする。その源を断ったわけで、書斎や寝室が新居のようになり、実に気分がいい。このところスキッとしない気分が続いたのは、もしかしてこの冬ものが異物として心をかき乱し続けたせいかも。衣更えのついでに仕事場の保管庫にくすぶっていた昔のパソコン、健康器具、ガスコンロなどもまとめて捨てることにした。身の回りにものがなくなると確実に心は豊かになる。でも人はものを捨てられない。もうものは増やしたくない。と言いながらも、事務所の冷蔵庫とスキャナーは耐用年数をはるかに超えていて、近く買いかえる予定だ。大きな買い物はこれが最後だ、と心に誓う。
変化 [2025/05/17,11:07:14]
久しぶりの東京だったが街は外国人だらけ。定宿が九段下で、歩いて皇居に行ける距離なので、特に外国人が多い。神保町もかなり変わっていた。すずらん通りのど真ん中に、なんとホテルができていた。それもただのホテルではない。「ブックホテル」なるもので、本を読む人のための宿泊施設、といううたい文句だ。一度泊まってみようかしら。同じ通りに足の爪切り専門店「足楽」という店舗が大きな広告看板を出していた。これもかなり魅力的だ。この年になると体をかがめて足爪を切るのが大仕事で、おっくうだ。値段は7千円前後、ちょっと高いなあ。「たまごかけ麺」専門店もできていた。麺に卵をかける、という意味がいまひとつ分からない。でも繁盛しているようだ。これは自分の価値感の領域を超えているのでコメントは控えたい。とにかく週日なのに、お祭りのように人があふれ出ているから、ボーっとした頭では歩けない。歩くのにも緊張を強いる街だ。くわばらくわばら。
水泳 [2025/05/16,11:32:20]
やはり緊張感があったのだろう、夜寝たのが11時で、起きたのは9時。熟睡した。気分のいい目覚めで、出張前のけだるい微熱のような体のほてりがすっかり消えている。東京でいっぱい汗をかいて、風邪は吹っ飛んだのだろう。また秋田での日常が始まった。やることは山のようにあり、その優先順位を考えるのも楽しい。しんどいことも多いが、それも含めて、仕事は楽しい。東京では3日間、アルコールを口にしなかった。これはたぶん初めての経験だ。外に出るとなるべく乗り物を使わず、自分の足で歩き回ったのだが、思った以上に体力が落ちていることを痛感した。やはり筋トレは必要だ。昔のように気楽に山歩きするのも、クマの問題もあり、難しくなっている。山に替わって「水泳」を復活してみようかと、近所のスポーツジムに入会してみることにした。まだ泳いではいないのだが、ジムは事務所のすぐそば、いつでも行ける気軽さが、逆に足を遠のかせている。自分の性格からして泳ぎ始めると夢中になってプール通いを始めるのは目に見えている。犠牲になるのは仕事だ。これもちょっと困る。はてされどうしたものか。
三日目 [2025/05/16,11:12:39]
ゆっくり寝坊してシャワーを浴びて10時チェックアウト。いつものように歩いて九段下から東京駅まで。途中で神保町隣の神田錦町にある「ほぼ日ビル」を見に行く。あの糸井重里さんの会社だ。このビルは元精興社があった場所で、精興社活字として有名な老舗印刷屋さん。昔から見覚えのある場所だ。ビルに併設したギャラリーで「蓮尾佳由個展」が始まっていて、このポスターの絵を見た瞬間、自分に「直球ドストライク」だとわかり、ためらわず入り、じっくりとを見てきた。この絵は好きだなあ。なんと絵を描いた本人も会場にいて名刺交換までさせてもらった。みんな偶然のたまものなのだが、こんなことがあるから人生は侮れない。ウキウキ気分のまま、東京駅まで歩きとおした。東京駅では大丸デパート7階の紳士服売り場「英国屋」カフェーで、去年なくなった石川好さんの奥さんと待ち合わせ。彼女は作家でもある。亡き夫のことを書いている本の取材も兼ねてのことだ。秋田時代の石川さんのことを1時間以上楽しくおしゃべりした。こんなんで参考になったかしら。終わって1700円の幕の内弁当を買い込み、新幹線に乗り込み、ようやく三日間の東京出張は終わった。
二日目 [2025/05/16,10:33:14]
朝6時半起き。水道橋のホテルを出て新宿駅へ。ここから小田急線で秦野市へ。小田急線にはほとんど乗ったことがないのだが、よく耳にする駅名が路線にはたくさんあることにまずは驚いた。秦野市からはタクシーで民俗写真家・須藤功さん宅へ。87歳になる須藤さんは独り暮らしで、その3LDKのマンションは「資料庫兼仕事場」になっていて、不思議なことに生活臭がみじんもない。整然と写真資料が整理され、このまま資料を持ち帰っても、図書館の一角に「須藤功民俗写真記念館」が一夜にしてできてしまいそうだ。須藤さんは今も月刊誌の連載や新刊が年1回は出版される現役の民俗研究家だ。体力的に写真を撮る機会は減ったが、かわって原稿を書くのが大好き、と嬉しそうにいう。師匠の宮本常一には「生活史を撮る写真家は、文章を書けなければ絶対ダメ」と徹底的に言われ続けたのだそうだ。だから今も、生まれ故郷のこと、菅江真澄のこと、昔のフィールドワークの思い出、書き洩らした民俗の話のあれこれ、を毎日休むことなく机に向かって書き続けている。その旺盛な執筆意欲には圧倒された。秦野から神保町まで戻り、須郷さんのエネルギーに吸い取られたエネルギーを補充するため200グラムのステーキを奮発したが、須郷さんのそれには足元にも及ばない。ご飯もお替りしたのに。夜は神保町周辺の本屋をはしご。刺激的な本には巡り合えなかった。宿に帰って『バッタを倒しにアフリカへ』(光文社文庫)を読みだしたらやめられなくなった。一昔前のベストセラーでカミさんの本棚にあったものを拝借してきたもの。著者の前野ウルド浩太郎さんの熱い「秋田魂」にベッドで大笑いしながら読了した。
一日目 [2025/05/14,14:43:45]
東京初日。新幹線から降りて、わき目も振らず水道橋のホテルに直行。まずは一休み。ロビーは外国人だらけ。ここは常宿なのだが、なぜか1泊目と2泊の宿代が2倍違う。意味が分からない。神保町を散策して夜は地方小のK社長と一献。これもまあいつものこと。特筆すべきなのは、飲み会でノンアルを最後まで通したこと。ノンアルは結構うまいし、何よりも酒を飲みたいという気がまったく起きなかった。医者に止められているわけでもないし、健康のための節酒という気も全くない。もうノンアルで十分な身体になったのだ。ホテルに帰って、風呂に入って、明日の仕事のおさらいをして、10時には寝てしまった。風邪気味だったが、体調はほとんど元に戻った。本番は明日。新宿から1時間以上かけて神奈川秦野市まで行く予定だ。朝は6時半起き。酒が入っていないから逆にぐっすり眠れそうだ。
東京 [2025/05/13,08:47:00]
今日から東京2泊3日の東京出張。昨夜から緊張している。なにせコロナ禍以降、5年ぶりだ。おまけに3日ほど前から風邪気味で、体調はまだ回復途上。東京では連日、大切な方々と会う予定だ。こちらの体調が悪くては、いろんな意味でご迷惑をおかけすることになる。その不安に対する「緊張」もある。死ぬまでは何回か上京する機会が、まだあるのかもしれないが、本心を言うと、もうできるだけ秋田を動きたくない。東京にはまったく魅力を感じない。外国もまたしかり。これは高齢や体力的な理由ばかりではない(ような気がする)。今はまだうまく言えないのだが、他にやらなければならないことが、列をなして待っているので東京の優先順位は自然に低くなる。ブレザーを着るのも久しぶり。Yシャツは半そでなので、もう東京モードにはいっている。電車で読む本は、読みかけの吉川トリコ『余命1年、男をかう』(講談社文庫)。半分まで読んだのだが、あまりに面白く、電車に持ち込むことにした。東京での愉しみといえば「書店めぐり」。書店なんて何年も秋田では入ったことがない。東京の数少ない楽しみだ。

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