10年
[2026/03/24,09:34:05]
もう12,3年前になるが、無明舎には5,6人の学生アルバイトが常駐し、忙しく仕事を手伝ってもらっていた。この時期、学生アルバイトがたくさんいた理由は、会社のダウンサイジング(縮小)の作業を手伝ってもらうためだった。無明舎は大きな転回点にあった時期だったのである。3・11以降、このままでは出版は立ち行かなくなるという危機感から、事業を縮小して、できるだけ身軽になって壁を乗り越えようと決めた。この決断は今も間違っていなかったと思っているのだが、野放図に拡散してしまった経営を、ま逆の緊縮に舵を切るのは大変だった。その肉体労働や事務作業を学生アルバイトに頼ったわけである。卒業後、いろんなところに巣立った彼らとは今も連絡を取り合っている。彼らも社会に出て10年たち、そろそろ仕事場の異動の連絡が入るようになった。10年という歳月はそういう時間でもあるのだろう。あの当時のアルバイト学生たちの10年を想像することがある。そして無明舎のダウンサイジングは、今も続く課題である。
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