積雪 [2026/01/21,10:00:11]
痛め止めが効いてるだけかもしれないが、転倒による手首の痛みがようやく薄れた。あとは血圧が下がってくれれば言うことはない。身体の調子がよくないと、考えることがずんずんとネガティブになっていく。後ろ向きになると、汚れた塵芥が体内に降り積もっていく感じがして、気分が悪い。昔はよく旅(外)に出てリフレッシュしたものだが、いまは外に出る気がしない。年のせいにするのは簡単だが、どうもそれだけではないような気がする。原稿を書いたり、調べ物をしたり、本を読んだり、映画を観たり、料理をしたり……そんなもので鬱屈は一時的にうっちゃることができるが、長続きはしない。リフレッシュの一番は散歩だが雪道は転倒のリスクが高く、それもままならない。自由に散歩できないのが、もしかすると鬱屈の最大の理由かも。
ホラー [2026/01/20,09:38:38]
17年にアメリカで制作された映画『ゲット・アウト』を観た。黒人差別を描いたミステリー・ホラー映画で、苦手なジャンルだが、細部にいろんなメタファーが盛り込まれていて実によくできたエンタメ映画だ。細部を見逃すと大筋の意味が分からなくなる。緊張しながら最後まで息をのむように見てしまい疲れてしまった。監督は黒人のようで、アメリカのエリート白人社会では、こんな荒唐無稽なことまで本気で考え実践してしまうのか、とショックも受けた。まあ今のトランプ政権をみると、これもありだろうなあ、と納得してしまうのだが。それにしてもこのホラー映画、いろんな「裏」が仕込まれている。催眠術の道具である「紅茶」や、暗示を防ぐための耳栓が「綿」だったりするのは、よく考えれば、みんな黒人が奴隷として連れてこられた原因である営農作物が源だ。さらに深読みすれば「能力の高い黒人」という人種の逆讃歌にもなっている。黒人差別の映画では『グリーンブック』が有名だが、この作品もそれに並ぶインパクトのある映画だった。
軍門に下る [2026/01/19,10:24:21]
ついに医師の軍門に下り、降圧剤を服むことになった。人間ドックから3日後の今日、近所のかかりつけ医に相談して、決断した。処方されたのはアムロジピン2.5mgという薬だ。実は今日も病院入り口前で転倒した。アイスバーンになっていたのに気が付かなかったのだが、こうも転びやすくなっている自分が不甲斐なく、落ち込んでしまった。その精神的なダメージも加わり、先生の言うことを聞くことにしたのだ。1か月後に採血して薬の効果を確認することになった。先日の人間ドッグで高血圧の原因が肥満と関係があるといわれ、この2年で4キロも体重が増えている事実を突きつけられた。うなだれるしかない。あきらめずにダイエットを続けるしかない。
新聞 [2026/01/18,10:40:59]
新聞はかならず「ラ・テ欄」から読む。ここに一番、時間をかけているといってもいいほどだ。あまりテレビを観たくないから良質なドキュメンタリーや映画、好きな番組だけは録画しておくためだ。もうほとんど見たい番組は決まっているから「見逃す」ことはないのだが、ときたまへまをやる(番組名に惑わされて)。ものすごいく見たかった番組をノーマークにしてしまうのだ。まあそうしたものはたいてい再放送される。ラ・テ欄をチェックした新聞はその後、役立ちそうな記事を切り抜き、その日の食事(ランチ)のテーブル用下敷きになって捨てられる。事務所で料理するときも床からテーブルから新聞紙で埋めてから、料理を始めるのがマイルールだ。こんなふうに毎日役に立っているから新聞購読料を高いと思ったことはない。逆に新聞がなくなったら困ることばかりだ。
「春霞」 [2026/01/18,10:16:53]
今日の毎日新聞県版に日本酒の記事が載っていた。美郷町にある栗林酒造店を取材したものだが、秋田の日本酒はうまい、といった定番の提灯記事ではない。作り手側の酒に対する真摯な向き合い方が伝わってくる、中身の濃い、よく調べて書かれた記事だ。「町の風味を宿した酒を造ることが社会に対する私の貢献」という酒蔵代表者の言葉も、実直で好感が持てる。この酒蔵の「春霞」は、実は私も好きな酒だ。これ見よがしの「個性」がない。要するに出しゃばらない、派手さのない酒なのだ。この町には上水道がない。地下水が豊富だからだ。ミネラル分が少ない軟水なので、発酵はゆっくり進む。大きなタンクは上下左右で温度が違い、発酵のムラができる。そこで酒造りをすべてサイズダウンした。搾りたての酒は理屈抜きにおいしい。なのに大きなタンクに貯蔵すると、出荷するころには新酒とまったく違う味になってしまう。新酒らしいおいしさを保ちながら出荷するにはダウンサイズしかない。なんだか無性に春霞が飲みたくなってしまった。
ドッグ [2026/01/16,12:34:45]
今日は年1回の人間ドッグ。一番の心配は血圧だったが、やはり懸念通り150台。医師からも降圧剤を飲むよう指導を受ける。2日後に近所のかかりつけ医に、このドッグの結果を報告に行き、診察を受ける予定だ。なんだかいいことは一つもないなあ今年は。血圧同様、もう何度も指摘されている「肥満」もバツ。体重を落とし、塩分を控え、毎日血圧を測ること、というのが医師の診察結果だ。もう逃げ場がなくなった。おとなしく診察に従って降圧剤を飲むほかはなさそうだ。血圧が高くなったのは、この2年ほど。薄々、その原因にも気が付いているのだが、そう簡単に元に戻れそうにない。薬の力を借りるのは本意ではないし、デメリットも気になるが、もうしょうがないか。負けを認めなくては。
日本酒 [2026/01/15,09:27:57]
このところ魚を食べる機会が少ない。美味しいお刺身が食べたい。そこで駅前スーパーでお刺身を買って食べたのだが、何かもう一つ、もの足らない。……お酒だ。もうずっと晩酌はノンアルビール、それを不満に思うこともなくなっていたが、ここはぜひとも日本酒が欲しい。お客さん用に買ってあった純米吟醸の封を切り、冷でいっぱいやる。お刺身が急においしくなった。そうか、これがお酒の力か。食卓が一挙に華やかで、深みのある濃厚な時間に代わった。日本酒を旨いと思ったのも何年ぶりだろうか。高級化や味の差別化に熱心になればなるほど、逆に日本酒に魅力を感じなくなった。飲んで旨ければいい、酔うだけなら安ウイスキーの水割りで十分だ。自分の舌に忠実なつもりで、そう信じていたのだが、そうではなかった。酒と食には切っても切れない相性がある。食の引き立て役として酒は欠かせないものなのだろう。何年振りかに日本酒を見直してしまった。
重装備 [2026/01/14,10:13:02]
寒波が続いている。道路はアイスバーンだ。先日の転倒以来、夜の散歩は控え、アイスバーンの日は外に出ない、と決めた。でも2日も経つと我慢が利かなくなる。猛吹雪の中、意を決して外に出た。両手に山用のストックを持ち、手袋も防寒性の高い山用だ。靴もスノーシューを履くとき雪山で使用する長靴で、雪の中を歩いてもポカポカとあったかい。分厚いダウンのアウターをまとい、腕にはウオーキングライト。耳当てのある帽子をかぶり、ほぼ冬の雪山に出かける装いである。それでも夜の雪道は危険なので、明るいうちに外に出た。このおっさん、大げさだなあ、という人目も痛いほど気になるが、もうそんなことは言ってられない。転倒すれば寝たっきりになる年周りなのだ。その危険を冒しても、外に出たいのだから、どうしようもない。1時間ほど街をうろつき、帰ってくるとグッタリ疲れたが、この疲労感がたまらない。それにしてもアウトドア・グッズがこんなに役に立つなんて、有難い。
ピンク [2026/01/13,10:23:05]
年が明け、ずっと仕事場に閉じこもり。空気もよどんだまま、少し閉塞感で息苦しくなってきた。そこで思い切って腕時計の布バンドをピンク色に替えた。その時の気分で時計バンドの色替えはしているのだが、ピンク色だけは勇気がなくて新品のままだった。着けてみて驚いた。思いっきり目立つのだ、当たり前だけど。知らず知らず左手首に目が行く。そのあまりの場違い感に、そのつど頬がゆるんでしまうのは、たぶん心に隙間のようなものが生まれるからだろう。隙間が違和感で満たされ、笑ってしまうしかない。しばらくはこの違和感を身に着けたまま過ごすのも悪くないなあ、という気分だ。自分の暮らしの中に「ピンク」という色が存在したことはない。これもいい経験だ。
本橋成一 [2026/01/12,10:20:16]
写真家の本橋成一さんが亡くなった。享年85。サーカスの団員や上野駅の人々、市場や食肉処理場で働く人々を被写体としてきたカメラマンで、大好きな写真家のひとりだった。映画館「ポレポレ東中野」の運営にもかかわっていて、あのドキュメンタリーを中心に上映する映画館のビルそのものの所有者が本橋さんだった。縁があり、数人の友人たちと、映画館の上の住居に伺ったことがあった。森まゆみさんなんかも一緒だった記憶がある。写真家や映画監督(「ナージャの村」)として活躍しながら、実生活でも住居の中に映画館をもっている、というのは理想的な生き方である。そんなこんなで尊敬する先輩でもあったのだが、亡くなってもあの映画館は存続してほしいものだ。本橋さんの魂を残すためにも。

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