オリンピック [2024/07/21,10:52:21]
テレビは高校野球とオリンピックばかりで、もう観る気もしない。興味のあるスポーツ以外に関心を持てと強要されても、いい迷惑だ。昨日、たまたま沢木耕太郎のオリンピック・エッセイ「夢見た空 オリンピックへの旅」という、彼が35歳ぐらいのときに書いた30年前のロサンジェルス・オリンピックのレポートを読んだ。実に面白かった。ロスのオリンピック観戦記を書くために、沢木はまず東ベルリンとモスクワを訪ねる。これだけでひっくり返りそうになる。オリンピック不参加を決めた国々を見て、それからアメリカに乗り込む算段だ。沢木の徹底的に自己本位な競技の見方も実に爽快で気持ちいい。スタート前に笑顔で他の競技者に握手を求めるカール・ルイスの「演技」を唾棄し、長崎宏子の「負けた安堵感」を見逃さない。圧巻はマラソンの瀬古の監督である中村のインタビューだ。自分が病気をしたせいで瀬古は負けた、という中村の発言を「それはあなたの傲慢だ」と、怒りをあらわに反論しているのだ。面と向かってインタビュアーが「それはおかしい」と喧嘩腰になるのだから真剣勝負だ。こんな同時代の才能あふれるスポーツ・ライターがナビゲートしてくれるオリンピックなら、どんな競技でも楽しいに違いない。それにしても30代でこんな文章を書く沢木耕太郎という人の才能に、あらためて敬意を覚えた。
驚いた! [2024/07/20,09:30:06]
近頃のニュースで驚いたこと。毎日新聞の富山県の配布休止。富山県内の発行部数が840部というのにもショック。秋田や東北各地も似たようなものなので、こっちに飛び火するのも遠くはないかも。山形県の「1日1回笑うことに努める」という条例制定にもあんぐり。草葉の陰で井上ひさしさんは怒っているだろうなあ。政治や権力が「内心の自由」にまで踏み込んでくるとロクなことはない。ニュースではないが、先日、能代に行ったついでに吾作ラーメン本店に寄ると、昼時100人以上の行列ができていた。秋田で100人近い行列を見たのは初めてかも。近所にも吾作ラーメン店はあるのだが、本店とは味が違う。並ぶのがいやなので入らなかったが、駐車場のナンバーは東北各地から。これも驚いたなあ。
フォークダンス [2024/07/19,10:09:50]
中高時代、女子と手をつなぐ機会などめったになかった。唯一例外は文化祭で、フォークダンスの時だけは公然と手をつなげた。そのせいか、今でも「マイムマイム、ミィマイム、ベサソン」という歌詞をちゃんと覚えている。でもこの言葉って何語なの? と不意に75歳の偏屈なジッコは疑問に囚われてしまった。調べてみるとなんとヘブライ語だった! ユダヤ人の旧約聖書の中にある一節から採った歌だったのだ。マイムは「水」、ベサソンは「喜び」で、砂漠に井戸を掘り当てた時に舞い歌うものだった。イスラエル建国の時、キブツといわれる協同農場で、ユダヤ人たちが楽しそうに農作業の合間に歌い踊っていたものが、あのフォークダンスなのだ。イスラエルのガザ侵攻と極東の島国の辺境の雪国は何のつながりもない、と思っていたが、70年も前から実は見えない糸で結ばれていたわけだ。あの「マイムマイム」がヘブライ語だったとは……。
長編 [2024/07/18,09:43:38]
夏休みに何か記念になるような「長い物語」の本を読もうと思うのだが、決定打が難しい。古典や名作の類が無難で、その手の長編には事欠かないのだが、途中挫折が怖い。できれば最後まで手放せない面白い物語が読みたい。考えた末の結論は、井上ひさし著『四千万歩の男』(講談社文庫)全5巻だ。長さもテーマも質も文句ない。これに決めた。50歳を過ぎてから16年をかけて日本地図の実測図を完成させた伊能忠敬を描いた物語だ。これを読み通せば、物語の長さでは自分の最長記録になるはずだ。「歩く」ことには人並み以上に興味がある。これがこの本を選んだポイントなのだが、井上の本は難解さの壁もいくつか仕掛けられている。根気強く付き合っていくしかない。
お米 [2024/07/17,09:58:01]
友人からお米を融通してもらった。「事務所の米がなくなった」といったら、「分けてやるよ」といわれた。秋田に住んで米に不自由することはない。これまで事務所で使うコメはいつも貰い物だ。酒蔵「天の戸」の杜氏だった森谷君が生きていたころは、毎年60キロの森谷米が送られてきた。一粒とも他所から買う必要はなかった。ここ数年は宮城県の農民詩人の方からタダでいただいている。その米が早々と底をついた。消費量が増えたからだ。朝ごはんを食べないようになり、そのぶん昼に事務所でちゃんとお米の食事をするようになった。毎回5合炊いて、おにぎりにして冷凍保存しておくのだが、いつの間にかなくなっていた。スーパーで買うことも考えたが、「お米は金で買うものでない」という「流儀」がしっかりとこびりついていて、買うのに抵抗ある。もらうのは何の抵抗もないのだから、困ったものだ。
青空 [2024/07/16,09:27:16]
今日は32度の予想気温だ。恐ろしい。真っ黒に山焼けした顔で、そんな殊勝なことを言っても笑われるだけだが、あいも変わらず暑さには弱い。今週は明日からずっと曇りのち雨の予報。週末の山も難しそうだから仕事と雑用の1週間になりそうだ。ということは今日は青空を見ることのできる梅雨最後の好天の日というわけか。昨日の森吉山は曇り空だったがニッコウキスゲやハクサンフウロの原色に近い花々が咲き乱れ、頭がくらくらしそうになった。白いハクサンボウフウにミツバチが面白いようにとまって蜜を吸っていた。カメラを向けたが、うまく写真は撮れなかったのが、無念だ。
ハクサンフウロ [2024/07/15,20:30:46]
3連休の最後は森吉山登山。友人のFさんが自分の車で運転して連れて行ってくれるというので、同乗させてもらう。もうあんなに遠くまで山登りに行くのは自分の運転では無理かもしれない。森吉山はニッコウキスゲ真っ盛り。急坂もなくロープウエイに乗って、そこから歩き始め1時間半で山頂に。山頂付近ではハクサンフウロの赤紫色が実にきれいだった。下山中、森吉山専門ガイドのGさんとバッタリ。相変わらずスリムでおしゃれで年齢を感じさせない。下山してしばらくぶりで阿仁前田の日帰り温泉に浸かり、阿仁鉱山の伝承館と異人館を見学、帰ってきた。長い距離を運転して森吉まで連れて行ってくれたFさんに感謝して夜の食事に誘って一献。土曜の前岳に続いての山歩きは疲れたが、充実した一日でした。
まぶた [2024/07/14,09:06:58]
朝起きて鏡を見たら右目下のまぶたが赤黒く腫れている。あれッ、昨日の山で虫に刺されたのかな。それ以外に思いつかない。でも痛くもかゆくもない。……たんなる日焼けだった。目の下の肉がたっぷり垂れ下がって、その膨れたまぶたに直射日光が当たって、そこだけ焼けてしまったのだ。プロ野球選手がデイゲームで目の下に黒いペイントをする、あれと同じ。それにしても昨日の山はきつかった。毎週登っているのに、その日の気温で山はまるで別物になる。風のない暑さにはとにかく勝てない、とあらためて知らされた。それでも夜は楽しい来客との宴席が待ってるので頑張って登った。夜の宴席は山疲れからヘロヘロ。でも一夜たった今、身体は元に戻った。まだまだいける……ナンチャッテ。
3連休 [2024/07/14,08:57:31]
今日は晴れたので(本来の天気予報は曇りのち雨)、金山滝から前岳コース。たっぷり2時間汗だくだくの「夏は出来るだけ登りたくない」メニューだったが、気力だけで山頂にたどり着いた。達成感も満足感もなし。義務感だけで登って帰ってきた、という感じか。これでいいのかジブン。今日は3連休の初日。夜は東京から来た先輩お二人の接待で「みなみ」。明日は彼らは能代のお墓まで連れていく。月曜日は友人のFさんの山グループから誘われて森吉山へ花見登山。珍しく3日間ともびっしり予定が埋まったが、どこかで休養も必要だ。でも休めと言われても本を読んでるか、原稿を書くぐらいだから、結局、日々の暮らしと全く同じ。私にとっては仕事が休養なのだ。
流儀 [2024/07/12,09:38:40]
間一髪、雨が降らなかったので安堵している。降っていれば、けっこう大変なことになっていたはずだ。これからは暑さとの闘いが待っている。でもこれはどうにかクリアーできそうだ。よく考えると、生れてから一度も「一晩中クーラーをつけっぱなしで寝る」という経験をしたことがない。無闇な暑さを経験したことがないからだが、雪国に住んでいる人のほとんどが「クーラーつけっぱなしはなし」、というのが共通の答えなのではないだろうか。もちろん地球の異常気象の中、雪国といえども、これから何があるかは予測はできない。そういえば思い出した。「半ズボンで街に出たことがない」というのもあるなあ。これはまあ私個人の流儀なので、さしたる意味はない。冬よりも夏のほうが毎日の服装に気を遣う。なぜなのか分からないが、これも定番の流儀だ。

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