点字ブロック [2026/03/11,09:43:53]
散歩中、点字ブロックが見えなくなるほど道にはみだし駐車している飲食店がある。いつも気になっていたのだが、注意すると切れそうなタイプの店だ。不快に思いながらやり過ごしていたが、昨日通ったら工事中、どうやら店は閉店したようだ。視覚障害者が安全に移動するために道路上に設置される点字ブロックだが、この道で何回か白状を突いた人が歩いていて、駐車している車にぶつかりそうになったのを目撃したことがあるのだ。そんなこともあって注意しようと思ったのだが、店の雰囲気が悪いので、素直に社会の常識は通用しないな、と感じていた。でもこれでまずは一安心。雪がとけ、目にしたくない現実も赤裸々に目に飛び込んでくる。
手袋 [2026/03/10,10:06:13]
薄手の手袋を何双かもっている。薄手の手袋は山用に買ったもので、冬以外にも役に立つので重宝していた。雪が降り始めると使わなくなるので、4双ほどある薄手ものをまとめて袋にいれ収納した。それが「どこに収納」したかを忘れてしまった。雪が消え春になったが、散歩のときはまだ手袋が必要だ。厚手の手袋ではなく薄手の出番だ。でも、いくら探しても見つからない。数か月前に収納した場所がわからないのだ。やむなく厚手のもので代用しているが、気になるのというか、必要なので、今もその行方を一生懸命探している。いつでも取り出せるよう厚手とは別にして収納したのが災いしたようだ。このところ物忘れがひどく、その対応策でもあったのだが、裏目に出てしまった。まいったなあ。これからはこんなことが日常茶飯事になっていくのだろうか。
啓蟄 [2026/03/09,09:48:25]
二十四節気といわれても実生活ではピンとくることはない。でも「啓蟄」だけは別。啓蟄と聞くだけで、なんだか雪国の人間は無性にうれしくなってしまうのだ。冬ごもりしていた虫が土の中から姿を現す時期を表したものだが、これだけは掛け値なしに生活実感として共感がある。3月の初旬から中旬の終わりあたりまでがその期間だが、雪に苦しめられてきた人々にとって、土肌やその土の下の虫たちは、それだけでもう充分に愛情の対象なのである。待望の、雪のない、ものみな息吹く、正常な季節の到来、なのだ。その昔から、雪は「非日常」であり、戦場のような意識で、雪国の人たちは生きてきた。息をつめ、家の隅っこで、物音をたてないよう、静かに暮らしてきた。その雪が消え、土肌が現れ、虫たちがうごめき始めるのは、生の復権そのもののような、喜びだったに違いない。啓蟄はそんな喜びを表現している。さあ、外に出るぞ。
死について [2026/03/08,10:55:10]
この年になると何かの拍子に「死」について、よく考えるようになる。いまのところだが「死」は怖いというよりは身近な必然として、遠くない場所に居座っている、という感じだ。病気になって医師から「余命」でも告知されれば一転、パニックになって見苦しいふるまいに及ぶ恐れもあるが、あくまでも今のところ、死は悪魔のような唾棄すべき存在では、ない。ある本に「死は進化によって獲得された能力だ」と書いていた。たとえば胎児の手足は、ひらたいものからニョキニョキと指が生えてくるイメージがあるが、そうではなく、「指と指の間の部分の細胞が自ら死んでいくことで、その形ができていく」のだそうだ。細胞が自ら死を選ぶ能力を持つことで、全体の調和を維持するように作られているのだ。大腸菌のようなバクテリアは原則として不老不死で、ゾウリムシには寿命がある。寿命は有性生殖と不可分に関係していて、有性生殖をする生物には寿命がある。
中2 [2026/03/07,11:05:15]
朝方、すごい風の音で目が覚めた。2階の寝室はちょうど家と事務所の谷間で風の通り道。音が激しく泣き叫ぶから「咆哮」とはよく言ったものだ。この風で思いだした。ずっと不快に思っていたのだが、路上を嬌声を上げて通る小中生のことだ。昔よくいた酔っ払いたちの怒声や歓声とよく似ている。いまは酔っ払いがいなくなったので、ガキたちの無礼な大声が余計目立つのかもしれない。小学生なら3,4年生、中学生なら2年生といったあたりが犯人だ。小学生でも低学年と高学年、中学生でも1,3年生は静かで、路上で騒ぐのはもっぱら中2なのだ。中学1年生はまだ小学生の面影を残している。中3になるともう高校生に近くなっている。中2を見分けるのは容易い。中2というのはガキ真っ只中なのだろう。その傍若無人さに、本気で腹を立てたこともあるが、奴らも受験準備に入るあたりから自然と大人しくなるようだ。先生も大変だろうなあ。
塩分 [2026/03/06,11:14:58]
年をとると「ちょっと体調の悪い日」が増えていく。これは間違いない。このところ頭が重い。塩分の取りすぎで血圧が高いのかも、と不安になる。でも血圧を日常的に測るのはイヤだ。その数値で一喜一憂するのがストレスになるからだ。昔は「160/95以上は治療が必要」と言われていた。それが2000年には「140/90」に治療基準値が変わった。いまは「130/80」だ。これは無理だ。この数年、血圧は「20」近く跳ね上がってしまった。昼に好き勝手なものを食べているせいだ。塩分もクソもあるか、と居直っていたが今年に入って軍門に下り、降下剤を服むようになった。それでも劇的に血圧が下がるわけではない。もう半ばあきらめている。ときにこうして頭が痛くなると「いよいよ脳溢血か」と不安にもなる。食生活を見直そうにも面倒が先に立つ。好きなものを食べて、くたばりたい。でも、それでは多くの人に迷惑をかけることになる。理想は人に迷惑をかけずフェードアウトすることなので、う〜ん、あんばいが難しい。
お金 [2026/03/05,09:59:50]
町に出るたびガソリンの値段が気になる。昔のように車で遠出する機会は少なくなったが、リットル80円の時代を過ごしたものとしては、リットル150円台に対し、いろいろ考えてしまう。80年代から90年代にかけてブラジルによく行っていた。だからかの地のハイパーインフレの現状を経験しているのだが、本当に一晩で物価が2,3倍になる現実にかなりのショックを受けた。数ドルのお札を両替をしたら、新聞紙で包むほどの分厚い現地紙幣を渡されたこともあった。現地の日系人たちは資産をドルに換え、日々を耐えていたが、自分の持っているトラベラーズチェックが「打ち出の小づち」のように思えたものだ。もしかすると近い将来、日本もあのブラジルのようなハイパーインフレが出来するのかもしれない。何とも嫌な世の中になったものだ。
新聞 [2026/03/04,10:04:16]
このところ大正生まれの私小説作家の本をよく読んでいる。この手の本に目を付けて、積極的に出版してくれる中公文庫やちくま文庫には感謝しかない。尾崎一雄や梅崎春生、古山高麗男、木山捷平……と言った作家たちの本が好みだが、昨日から富士正晴『不参加ぐらし』(荻原魚雷編)を読み始めた。書名が素晴らしい。編者の荻原氏は69年生だから私より20歳も下の人だ。富士は竹藪の庵にひきこもり、一歩退いて世の中を眺めた「竹林の隠者」といわれた作家だ。何もしない、という生き方が見事なのだが、そのくせ新聞を四紙も購読している。だから毎日、日本も世界もじゃんじゃん家の中に入ってくる。結構忙しいのだ。世間から距離をとっていても、新聞だけはちゃんと読んでいるというあたりが、昭和の文人だ。私の身近にもちょっと上の物書きの人たちには貧乏をしていても新聞だけは2紙も3紙も取っている人たちがいた。いまはちょっと考えられない「習慣」だが、イマジネーションの源泉が新聞、という作家は少なくなかった時代だ。
ZINE [2026/03/03,09:34:27]
唐突に「ZINE」を作ってみよう、と思いついた。ZINEは「マガジン(magazine)」の語尾を取った言葉で、ファンがアイドルなどの雑誌をつくるファンジン(fanzine)の略語として使われだしたもの。商業出版と違って、特定の出版社や編集者を通さず、自分たちのアイデアや表現をそのまま反映できる。若者たちにいま流行の表現の形だ。「それって、同人誌とどう違うの?」
とご同輩には言われそうだが、テーマもデザインも自由、1冊からでも作れる。写真や文章、イラストや漫画といったオリジナル作品を少数出版できる自由さがある。このHPに連載中の「拙者の散歩道」を小冊子にするには、ぴったしの「容れ物」のような気がしたのだ。長年、「大量に印刷しないといけない」「売れなかったらどうしよう」といった不安と戦いながら本を作ってきた。本を作り、それを売るのが私の仕事だ。そんな仕事から離れ、プレッシャーのない「遊び場感覚」でできる「本づくり」は、たまらない魅力なのだ。本当にやってみようかなあ。
マラソン [2026/03/02,09:07:11]
このところクズ・メールが少ない。いいことだ。毎日100通余は入っていたので、削除が朝の仕事だった。このところは10通単位だ。カンボジアあたりの犯罪グループの摘発と関係があるのだろうか。先日の東京マラソンを観て、確か第一回大会を実際に現場で観た時の臨場感がよみがえった。大きなスポーツ大会を生で見る機会というのはほとんどないのだが、あの時はたまたま東京にいた。驚いたのは、ランナーよりも車いす競技の車いすのスピードだった。あっという間に目の前を通り過ぎたので、これはなにかマラソンの前座の祭りなの? と思ったほどだ。同じころ、都内の大きな公園を散策中、練習中のランナーとぶつかりそうになった。相手がギリギリでこちらを避けてくれて難を逃れたのだが、そのランナーの顔を観ると、よくテレビで見るTという当時のマラソン日本記録保持者だった。スポーツではマラソンを観るのが一番好きだ。

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