「出版ニュース」
[2026/03/23,09:28:43]
出版を取り巻く状況は、世界情勢や個人的な事情とかかわりなく、相変わらず低迷の中にいる。小さな船で海図のないまま航海しているようなイメージだ。2019年まで私たちの業界には『出版ニュース』という月2回発行の情報誌があった。この雑誌が、秋田で出版する私たちのような人間にも「自分の位置」を教えてくれる、羅針盤のような存在だった。自分の仕事が日本の中で、あるいは世界の中で、どんな意味を持つのか、この雑誌は教えてくれた。私にとっては半世紀にわたって定期購読した「唯一の雑誌」でもあった。その雑誌の休刊は本当にショックだったが、これも出版が置かれた厳しい現状そのものの現れだったわけなのだろう。ずっと編集長を務めたkさんはお元気だろうか。いまの出版界の立ち位置を「出版ニュース」ならどのように分析しただろうか。
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