死について
[2026/03/08,10:55:10]
この年になると何かの拍子に「死」について、よく考えるようになる。いまのところだが「死」は怖いというよりは身近な必然として、遠くない場所に居座っている、という感じだ。病気になって医師から「余命」でも告知されれば一転、パニックになって見苦しいふるまいに及ぶ恐れもあるが、あくまでも今のところ、死は悪魔のような唾棄すべき存在では、ない。ある本に「死は進化によって獲得された能力だ」と書いていた。たとえば胎児の手足は、ひらたいものからニョキニョキと指が生えてくるイメージがあるが、そうではなく、「指と指の間の部分の細胞が自ら死んでいくことで、その形ができていく」のだそうだ。細胞が自ら死を選ぶ能力を持つことで、全体の調和を維持するように作られているのだ。大腸菌のようなバクテリアは原則として不老不死で、ゾウリムシには寿命がある。寿命は有性生殖と不可分に関係していて、有性生殖をする生物には寿命がある。
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