燻製 [2017/06/27,09:42:07]
タケノコ、ブタに続いて今日は燻製のお話。古代のヨーロッパでは家畜を余すことなく燻製ににした。秋田で山菜を保存食にするようなものだ。だから家畜は燻製にするために飼っている、と単純に思い込んでいたが、そうではなかった。寒冷地なので冬になると家畜のえさである草が枯渇する。冬になると家畜は全滅するのだ。そのため秋には事前に家畜を殺してしまう。殺した家畜は血まで無駄にしない。燻製にするために殺す、というより、冬に家畜を生かしておくことが不可能だったために考え出された方法なのだ。鶏が先か卵が先か的な話だが、根っこにあるのは「冬を越せない家畜」だった、と考えるべきだろう。そう考えると秋田の酒が名を馳せたのも、冬の寒さが酒の腐乱を防ぎ、熟成と保存に適していた、という自然環境によるものだ。食習や名産の多くは自然環境が産み出したものだ。
歯槽膿漏 [2017/06/26,09:08:15]
どこにも出かけず、どんよりとした週末を送ってしまった。今週も仙台でお話しする予定なので、その事前のお勉強。主に「日本史の中の動物」というテーマで資料をあさっていたのだが、弥生時代、すでに家畜のブタがいた、という事実は恥ずかしながら知らなかった。イノシシとは明らかに骨格が違う「家畜のブタ」である。その骨が出た時、多くの学者はイノシシの変種にしか思わなかった。家畜化したイノシシ(弥生ブタ)の存在を信じる学者はいなかった。ところがある研究者が、執念で野生のイノシシと家畜のブタを区別する決定的な「発見」をする。ブタの歯に歯槽膿漏の跡があったのを見つけたのだ。野生のイノシシではありえないこと。この病気が決め手になり、人間がエサを与えて育てた「新種の動物の骨」であることが証明された。遺跡や考古学って面白い。この手の資料を読むといつも「炭素14」の発見の偉大さに首を垂れたくなる。
タケノコ [2017/06/25,12:30:15]
今日は日曜なのに、いろいろ有って山行なしの仕事中。仲間たちは焼石岳で、うらやましい。でもクマが心配だ。この時期はタケノコがクマの「餌」。最近のクマは鈴もラジオも人声も「美味しい餌がある」シグナルと勘違いしている。県内に流通するネマガリダケはすべて個人が山でとってきたもので、キロ千円で取引される。クマがいるのがわかっていても領域に入っていくのは収入になるからだ。去年、汗水たらして登った貝吹岳には山頂近くにタケノコ採りのバイクが走っていた。広小路よりも繁華街なのだ。この光景をドローンで撮影すれば衝撃的な絵になるはずだ。命がけでタケノコを採る背景には貧困という問題も横たわっている。そこまで忖度すると、この問題も複雑になってしまうから難しい。
岩波ジュニア新書 [2017/06/24,11:00:19]
ネットのアマゾンでブック・サーフィン(小生の造語です)。「岩波ジュニア新書」の項に行き当たった。この新書だけで数百冊が出展されていた。順を追って購読チェックを入れていくと1円表示のユーズド(新刊なし)も多数ある。欲しい本ほどユーズドだったのはどうしたわけだろう。昔から「困ったときのジュニア新書」というのが定石だ。電気でも植物でもローマでも身体でも、知りたいことがあればこの新書に頼っていた。学問的な基礎素養がないので、この新書を読むターゲット(中高生)とぴったり自分は重なるのだろう。本当にお世話になっている。ということで酔いしれるようにサーフィンするうち20冊あまりの新書をゲットした。読むかどうかは別にして、お得な買い物をした充実感で一杯だ。
寄贈 [2017/06/23,10:20:17]
昨日は友人と一緒に久々に「山の学校」へ。藤原優太郎さんが亡くなってから初めて立ち寄った。学校は本人がいた時よりもきれいに管理されていて、まずは一安心。跡を継いだOさんのおかげだ。「山の学校」には藤原さんが元気なころ大量の本を寄贈した。寄贈と言えば聞こえはいいが、増える一方の書籍を引き取ってもらった。が、時間がたつにつれ、必要な資料(本)が出てくる。古本屋だどで買ってしのいでいたのだが、寄贈本にはどこでも売っていない貴重なものも多く、一度は寄贈した本だが、何点か戻してもらおうと昨日は出かけたのだ。ダンボールで5箱ほどの本を引き取ってきた。これで肩の荷が下りたと思ったら、肝心の諸橋の漢和辞典を忘れてしまった。近いうちにもう一度行かなければならない。
酢が効く [2017/06/22,08:57:39]
週刊誌の新聞広告に「酢が効く!」の文字。広告コピーによると、酢は高血圧や糖尿病、肥満、骨粗しょう症に効果があり、毎日30ミリグラムほどをグレープフルーツなどで割って飲む、といいそうだ。これは小生がこの10年以上毎日実践していること。その成果が現在だから微妙な立ち位置にいるのだが、まあしてやったりの感はある。肥満は解消できてないものの血圧も糖尿病も骨粗しょう症も酢のおかげでクリアーできているのは確かだ。酢を何で割るかは、いろいろ試行錯誤を重ねてきた。やはりクエン酸系のグレープフルーツか、酸味のあるアップルジュースが、酢との相性はいい。今週は気まぐれにグレープフルーツで割っている。これはけっこうアクが強くて、飲むのがしんどい。もう10年以上続けている習慣とはいえ、今も酢に慣れたということはない。朝作ったものが夕方までそのままの時もある。大酒呑みだった父が晩年毎日酢卵をつくって呑んで、86歳まで生きた。そのことに影響されて始めた食習だが、体調管理には役立っているのは間違いない。
無料 [2017/06/21,10:08:24]
近所の洋服チェーン店でズボン3本を買った。2本買うともう一本が半額で、3本買うと3本目は無料。ということなのでイヤイヤながら3本になった次第。なんだかよくわからないシステムだが、お得感よりはだまされた感のほうが強く残った。事務所に帰ると「助成金をもらうための無料セミナー」へのお誘いファックス。零細企業に簡単に税金である助成金をもらえる方法を指南するというセミナーだ。これももうまったくインチキ健康食品並みの商売に違いないが、どうしてうちのファックス番号を知ったのか。番号も金銭で取引されているのは間違いない。無料をうたっているのが嘘くさい。とにかく「無料」をうたったものには近づかないのが一番だが、こちらが近づかなくてもやつらはグイグイとこちらの領域に踏み込んでくるからやっかいだ。
来客 [2017/06/20,10:51:58]
昨日は何だか一日がまったくやる気起きずダラダラ過ぎた。こんな日もあるサ、と達観したいところだが、やる気のなさはすぐに弱気や不安に変化する。放っておくととめどなく落ち込んでしまうからやっかいだ。今日は昨日の分も挽回すべく頑張ろう、と出舎したら、いきなり兵庫県から来客。うちの読者でアポなし初対面。北前船の後を追って旅をしている方で、話がめっぽうおもしろい。さらにいろんな資料やお酒までいただいた。朝から頭はフル回転で、刺激的な会話を楽しんだ。秋田は初めてとのことで、五能線や角館を見て回りたいそうだ。自分で興味のあることを学究的に確認しながら旅をする、というのは面白そうだなあ。
フォーマル [2017/06/19,11:31:37]
この時期になるとTシャツに半ズボンで出舎してもかまわない。でも誰から怒られるわけでもないのに、一応何があってもいいようにフォーマルな服装を心掛けている。Yシャツと折り目のついたズボンと、だらしなく見えない格好を心掛けている。ほとんどフリーランスのような立場だが、年をとるごとに逆に服装はサラリーマンのように堅苦しくなっていく。普通の曜日に休んだり、朝寝坊したり、昼から出舎したり、そうしたことはやろうと思えばできる立場だが、やはり絶対にしない。やってみたいとは思うのだが、やらない。そこを崩してしまうと「何でもあり」の世界に突入してしまうのが目に見えている。会社員が定年退職すると服装が途端にラフになる。それはいいのだが、こちらは逆に年をとればとるほどフォーマルになっていく。若いころからネクタイを締めない生き方をしてきた人間の「逆説的けじめ」のようなものかもしれない。いや、単なるやせ我慢か。
三太郎 [2017/06/18,12:06:20]
日曜だが山行はなし。いやモモヒキーズの一部は神室山に登っているのだが、小生はパス。心身とも神室に登れる状態ではない。昨日は酒田市松山で開催されている友人の写真展に顔を出した後、同じ松山の町にある「阿部記念館」へ。あの『三太郎の日記』の哲学者・阿部次郎の生家だ。『三太郎の日記』は若いころから何冊も買いながら、ついに読破できなかった本。この本を読んで一人前といわれた「若者のバイブル」だった。次郎の甥の襄も「サケの一生」などで知られる生物学者だ。彼の遺品も多く展示されていた。生家そのものを保存して記念館にしたものだが夏目漱石門下だっただけに、その交友関係や業績には改めて驚くことばかり。明治初期に建てられた生家も質素で重厚なたたずまい。管理している女性といろいろと当時の商家の暮らしについてデスカッション。けっこう長居してしまった。

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