ホラー
[2026/01/20,09:38:38]
17年にアメリカで制作された映画『ゲット・アウト』を観た。黒人差別を描いたミステリー・ホラー映画で、苦手なジャンルだが、細部にいろんなメタファーが盛り込まれていて実によくできたエンタメ映画だ。細部を見逃すと大筋の意味が分からなくなる。緊張しながら最後まで息をのむように見てしまい疲れてしまった。監督は黒人のようで、アメリカのエリート白人社会では、こんな荒唐無稽なことまで本気で考え実践してしまうのか、とショックも受けた。まあ今のトランプ政権をみると、これもありだろうなあ、と納得してしまうのだが。それにしてもこのホラー映画、いろんな「裏」が仕込まれている。催眠術の道具である「紅茶」や、暗示を防ぐための耳栓が「綿」だったりするのは、よく考えれば、みんな黒人が奴隷として連れてこられた原因である営農作物が源だ。さらに深読みすれば「能力の高い黒人」という人種の逆讃歌にもなっている。黒人差別の映画では『グリーンブック』が有名だが、この作品もそれに並ぶインパクトのある映画だった。
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