「春霞」 [2026/01/17,11:11:36]
今日の毎日新聞県版に日本酒の記事が載っていた。美郷町にある栗林酒造店を取材したものだ。秋田の日本酒はうまい、といった定番の提灯記事ではない。作り手側の酒に対する真摯な向き合い方がビンビンと伝わってくる、中身の濃い、よく調べて書かれた、記者の熱が伝わってくる記事だ。「町の風味を宿した酒を造ることが社会に対する私の貢献」という酒蔵代表者の言葉も好感が持てる。この酒蔵の「春霞」は私も好きな酒だ。これ見よがしの「個性」がないのがいい。要するに出しゃばらないお酒なのだ。この町には上水道がない。地下水が豊富だからだ。ミネラル分が少ない軟水なので発酵はゆっくり進む。大きなタンクは上下左右で温度が違い発酵のムラができる。そこで酒造りをすべてサイズダウンした。搾りたての酒は理屈抜きにおいしい。なのに大きなタンクに貯蔵すると、出荷するころには新酒とまったく違う味になってしまう。新酒らしいおいしさを保ちながら出荷したい、という。なんだか無性に日本酒が飲みたくなってしまった。
ドッグ [2026/01/16,12:34:45]
今日は年1回の人間ドッグ。一番の心配は血圧だったが、やはり懸念通り150台。医師からも降圧剤を飲むよう指導を受ける。2日後に近所のかかりつけ医に、このドッグの結果を報告に行き、診察を受ける予定だ。なんだかいいことは一つもないなあ今年は。血圧同様、もう何度も指摘されている「肥満」もバツ。体重を落とし、塩分を控え、毎日血圧を測ること、というのが医師の診察結果だ。もう逃げ場がなくなった。おとなしく診察に従って降圧剤を飲むほかはなさそうだ。血圧が高くなったのは、この2年ほど。薄々、その原因にも気が付いているのだが、そう簡単に元に戻れそうにない。薬の力を借りるのは本意ではないし、デメリットも気になるが、もうしょうがないか。負けを認めなくては。
日本酒 [2026/01/15,09:27:57]
このところ魚を食べる機会が少ない。美味しいお刺身が食べたい。そこで駅前スーパーでお刺身を買って食べたのだが、何かもう一つ、もの足らない。……お酒だ。もうずっと晩酌はノンアルビール、それを不満に思うこともなくなっていたが、ここはぜひとも日本酒が欲しい。お客さん用に買ってあった純米吟醸の封を切り、冷でいっぱいやる。お刺身が急においしくなった。そうか、これがお酒の力か。食卓が一挙に華やかで、深みのある濃厚な時間に代わった。日本酒を旨いと思ったのも何年ぶりだろうか。高級化や味の差別化に熱心になればなるほど、逆に日本酒に魅力を感じなくなった。飲んで旨ければいい、酔うだけなら安ウイスキーの水割りで十分だ。自分の舌に忠実なつもりで、そう信じていたのだが、そうではなかった。酒と食には切っても切れない相性がある。食の引き立て役として酒は欠かせないものなのだろう。何年振りかに日本酒を見直してしまった。
重装備 [2026/01/14,10:13:02]
寒波が続いている。道路はアイスバーンだ。先日の転倒以来、夜の散歩は控え、アイスバーンの日は外に出ない、と決めた。でも2日も経つと我慢が利かなくなる。猛吹雪の中、意を決して外に出た。両手に山用のストックを持ち、手袋も防寒性の高い山用だ。靴もスノーシューを履くとき雪山で使用する長靴で、雪の中を歩いてもポカポカとあったかい。分厚いダウンのアウターをまとい、腕にはウオーキングライト。耳当てのある帽子をかぶり、ほぼ冬の雪山に出かける装いである。それでも夜の雪道は危険なので、明るいうちに外に出た。このおっさん、大げさだなあ、という人目も痛いほど気になるが、もうそんなことは言ってられない。転倒すれば寝たっきりになる年周りなのだ。その危険を冒しても、外に出たいのだから、どうしようもない。1時間ほど街をうろつき、帰ってくるとグッタリ疲れたが、この疲労感がたまらない。それにしてもアウトドア・グッズがこんなに役に立つなんて、有難い。
ピンク [2026/01/13,10:23:05]
年が明け、ずっと仕事場に閉じこもり。空気もよどんだまま、少し閉塞感で息苦しくなってきた。そこで思い切って腕時計の布バンドをピンク色に替えた。その時の気分で時計バンドの色替えはしているのだが、ピンク色だけは勇気がなくて新品のままだった。着けてみて驚いた。思いっきり目立つのだ、当たり前だけど。知らず知らず左手首に目が行く。そのあまりの場違い感に、そのつど頬がゆるんでしまうのは、たぶん心に隙間のようなものが生まれるからだろう。隙間が違和感で満たされ、笑ってしまうしかない。しばらくはこの違和感を身に着けたまま過ごすのも悪くないなあ、という気分だ。自分の暮らしの中に「ピンク」という色が存在したことはない。これもいい経験だ。
本橋成一 [2026/01/12,10:20:16]
写真家の本橋成一さんが亡くなった。享年85。サーカスの団員や上野駅の人々、市場や食肉処理場で働く人々を被写体としてきたカメラマンで、大好きな写真家のひとりだった。映画館「ポレポレ東中野」の運営にもかかわっていて、あのドキュメンタリーを中心に上映する映画館のビルそのものの所有者が本橋さんだった。縁があり、数人の友人たちと、映画館の上の住居に伺ったことがあった。森まゆみさんなんかも一緒だった記憶がある。写真家や映画監督(「ナージャの村」)として活躍しながら、実生活でも住居の中に映画館をもっている、というのは理想的な生き方である。そんなこんなで尊敬する先輩でもあったのだが、亡くなってもあの映画館は存続してほしいものだ。本橋さんの魂を残すためにも。
33作 [2026/01/11,11:19:42]
パジャマの上にダウンのアウターを羽織り、靴下まで履いて寝ている。これがすこぶる調子がいい。おしっこに起きなくなったのだ。やはり体温と頻尿は関係あるのかも。朝の目覚めもすっきり、心なしか体も軽い。でもあの大量の体内のおしっこたちはどこへ消えたのだろうか。厚着をして寝ているので汗をかくから汗になったと思いたいが、そう単純なものでもないような気がする。厚着と頻尿の関係はもうしばらく人体実験して結果をお知らせしたい。年が明けてから毎日、夜は森繁の「社長シリーズ」を観ている。もう何度も観ているものだが、いつ見ても「私には」新鮮で面白い。個人的にいろんな思いが詰まった映画なのだ。全33作あるので毎日見ても1か月かかる。プライムビデオで1本400円だが、私にとってはまったく惜しくない金額だ。
山野井夫妻 [2026/01/10,11:51:30]
昨夜6時半ころ、一瞬だけ家が傾くほど大きな揺れがあった。一瞬だけなので、地震ではなく屋根の雪が大量にすべり落ちたせい、と浮きかけた腰を下ろした。それにしてもすご揺れで、家(事務所)が壊れると思ったほどだ。今日の新聞で、あらためて北秋田の地震が原因だったことが分かった。やっぱり地震だったのか。雪国ではしょっちゅう屋根の落雪の振動で家が大きく揺れる。よくよく考えればあの揺れは落雪では無理。やはり地震だったのだ。夜、たまたまTV「時をかけるテレビ」という番組で、08年に放映された登山家・山野井夫妻の物語の再放映を観た。暮れに沢木耕太郎と山野井夫妻の対談本を読んだばかりなので、興味深く見入ってしまった。夫婦とも手足のほとんどの指を失いながら、まったくめげることなく、明るく岩壁に挑む姿は無性にかっこいい。今は奥多摩から引っ越して静岡で自給自足の生活をしながらトレーニングを続けているという。沢木の『凍』(新潮文庫)をもう一度読み返したくなった。
不安 [2026/01/09,12:40:12]
寒波が続いている。連休も雪と戦いに多くの時間が取られそうだ。夜の頻尿も、この寒さではやっかいだ。おしっこの度に2階の寝床から1階のトイレまで降りなければならない。数日前から寝るときに靴下をはき、アウターを羽織って寝るようにしている。寒いからだ。これが功を奏したのか、夜中に目を覚ます回数は減った。頻尿と体温は関連があるのだろうか。今しばらく続けてみよう。先日の転倒はレントゲンを撮ったが、骨に異常はなかった。でも痛め止め薬を飲まないと体中がギシギシ痛む。やはりかなり派手な転び方をしたようだ。その瞬間を覚えていないことのほうが実は心配だ。過去2回の転倒も、どのような状態で滑ったか、その後の対応など、細部まで覚えている。なのに今回は転ぶ前後は思いだせるが、肝心のスリップの瞬間の記憶がない。これは実に不気味かつ不安である。こうしてパソコンで印字する作業などは問題ないのだが、衣類の着脱など不便は多い。健康という日常がいかに大切か、思い知らされる日々が当分続きそうだ。
老嬢 [2026/01/08,09:37:15]
内館牧子さんは私の一歳年上。お会いした時、背が高いのに驚いた。たぶん170センチ弱はあるのではないだろうか。いただいた名刺に大きく「東北大学相撲部総監督」と書いているのにも笑った。実は内館さんの書く高齢者小説の大ファンだ。いつも新刊を心待ちにしていたのだが、もう読めないのが悔しい。その代わりといっては失礼だが田辺聖子にも「姥シリーズ」といわれる、70台後半の女性を主人公にした小説集がある。内館さんがいなくなったので、これからは田辺聖子をと読み始めたのだが、やはりなじめない。会話や行動に関西ローカル色が強すぎる。内館さんの物語の女主人公たちは「イキイキ」しているが、田辺の主人公は、こすっからい印象を受けてしまうのだ。これは私自身が東北の片田舎の生まれであることと密接に関係している。大阪船場の商人の血が流れる田辺の「枯淡の境地」というのは、また全く別物の世界なのだ。姥シリーズを全部読もうと張り切ったのだが、そんなわけで2冊で沈没。内館さんの遺筆の出版を待つしかない(あればだけれど)。

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