難敵
[2026/01/25,10:48:13]
スポーツなどではよくあることだが、今の自分のレベルでは、どう考えても無理、という局面がある。それでもチャレンジし続け、その技を会得すると、次のステップアップが可能になる。実は「読書」にも同じような局面がある。この本は古典的な名作だけど自分程度のリテラシーでは読みこなせない。これはある程度本を読んでいれば、すぐにわかるようになる。スポーツと違ってレベルアップを望まなければ、そんな小難しい本は敬遠し、エンタメ小説を楽しめばいいだけの話なのだが、それではいつまでたってもリテラシーは向上しない。後期高齢者になってから、そんなことを考えだし、あえて自分には「難しい」と思う本に挑戦することを心掛けてきた。『魔の山』はそうして読了できたし『白鯨』は残念ながら挫折した。今読んでいるのは去年の話題作、K・W・ジョンソン『大英自然史博物館珍鳥標本盗難事件』(DOJIN文庫)。犯罪ルポの傑作と言われるドキュメンタリーだが、苦手の理系の記述が多く、かつ専門用語に満ちた、ミステリー仕掛けの本だ。著者はフリーランスの、ドキュメンタリーものを手掛ける人のようなので、そこに親近感を持って読み始めた。でも最初の十分の一ほどで頭がこんがらかってきた。でも、やめない。今が苦しさ(?)のピーク、ここを超えればきっとクライマーズ・ハイのような状態がかならずやってくる、と信じて、今夜も寝床で格闘するつもり。
|